乃木坂46山下美月「私がずっと追い続けているアイドル像は大島優子さんとチームKの姿」
――いつも思うんですけど、山下さんの目標は本当に長期的な視野を持っていて、壮大ですよね。もうすでに辞めた後のことまで考えているなんて。
山下美月 いつか終わりが来ちゃうわけだけど、終わらないで欲しいっていうか。ずっと山下美月っていうアイドル像が私が死ぬまで続いてくれるように、人間性を認めてもらいたいなって思うんですよね。私も大島優子さんを初めて生で見た時の感動は一生忘れることもないし、ずっとその姿は私の心の中に残っていて、今もそれをモチベーションにしている自分がいるので。
――今日の話を聞いて、今までの山下さんのパフォーマンスや言動の源泉がどこにあるのかを知れた気がします。
山下美月 私の追い続けているアイドル像ていうのが大島優子さんでありチームKさんの姿だったから、それをずっと追い求めてるんだと思います。
――山下さんが10年早く生まれていたら、一緒に『草原の奇跡』を歌ってたかもしれないですね。
山下美月 あ~、いいですねぇ! 泣いちゃう……。
――色々、腑に落ちましたよ。
山下美月 でも、やっぱり乃木坂46は乃木坂46です。個人個人の活動も大切にしてて、それで輝いているのがグループの魅力だったりもするから、チームKさんのような情熱的な体育会系って感じでもないんですけど、そこを目指している私自身がひとつの個性になればいいんじゃないかなって思って。
――先輩たちとは違う個性を出すのが山下さんの目標なわけですから、それで良いと思います。
山下美月 「先輩を見てるだけで幸せ」って言ってる子もいて、それはそれでいいと思うし、それも個性だと思うけど、私は早く並ばなきゃ、いつかは追い越したいって情熱を持ち続けていきたいです。まぁ、乃木坂46らしくはないのかもしれないけど、私にとっての個性はそれだし、それを失くしちゃったら私はもう何もなくなっちゃうから(笑)。でも、先輩たちの壁が厚すぎて……。
――まあ、現アイドル界では最強の先輩たちですからね。
山下美月 なんかもうすっごいんですよ。でも、先輩方が素晴らしいからこそ、乃木坂46ってグループに惹かれたし、今ここにいられて良かったなって心から思える。それに先輩たちの壁が厚いからこそ、超えなければいけない、先輩方が卒業されたとしても、次は私たちが乃木坂46を絶対に引っ張って行かならなければいけないって思いがあるので。たぶん私はそういうのに一番燃えられる人だと思っています。