Creepy Nuts・R-指定「Rの異常な愛情」、DABOの革命前夜(完結編)
Creepy NutsのMCとして活躍するR-指定によるイベント『Rの異常な愛情』。約10カ月ぶりの開催テーマは「DABO」。NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの一員として、そしてソロMCとしても旋風を巻き起こしてきた最強ラッパーについて語り尽くします! ラスト回はついに問答無用のクラシック“拍手喝采”と、今聴いても新鮮すぎるテクニック満載の“レクサスグッチ”を大分析!
DABO秘伝のタレ
――後編は“PLATINUM TONGUE”から始めようと思います。
R-指定 この曲はDABOさんとSUIKENさんという、NITROのメンバーであり、かつ1975年生まれ、兎年組がタッグを組んだ曲で。この二人の掛け合いがホントにすごいんですよね。
――二人のリリックやラップの内容の差も印象的だよね。
R-指定 SUIKENさんのラップは語感中心というか。めっちゃ意味が分かる場所と、すごいスキャットっぽい、宇宙語チックなところがあって。
――DABOさんがインスタライブで話してたんだけど、SUIKENさんは日本語ラップを殆ど聞いてこなかったそうで。
R-指定 だからSUIKENさんは「音」としてラップを作っていく部分も強いんでしょうね。DABOさんの〈秒殺(ハ!)居合い抜きMic Check/惜しまず絞り出す七癖〉というリリックで、ここで「七癖」ってワードを使うのがDABOさんのDABOさんたる所以とも感じて。「無くて七癖」というように、意識しないでも出てしまう部分こそ、自分のオリジナリティであり、DABOイズムもそこに出てるってことを「惜しまず絞り出す七癖」って表現するのは本当に上手い。その後はオリジナリティの無いラッパーが人のスキルを盗むことをディスり、それは〈ギャグだろう実際 マジなら失敬〉、その行動がギャグじゃないなら失敬、と嫌味もかましつつ、そんな奴は〈チンケな陰茎 ゴン太な神経〉だと(笑)。
――「モノは小さいのに、神経は図太いな」という嫌味を(笑)。
R-指定 そして〈かつ露出狂 すっこめ変態!/これが天才 知れ凡人の限界!〉と、韻でコテンパンに叩きのめします。ただ「露出狂 すっこめ変態」とは言ってるけど……。
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