乃木坂46 6期生“開幕”ドキュメント③

撮影/森山将人
「人間は夢を見ることができる唯一の生き物である」
これは、アイドルに憧れ、乃木坂46になることを夢見た11人の少女が、世界を変える前の記録。彼女たちはなぜ一歩を踏み出し、そして選ばれたのか。本ドキュメンタリーでは、その足跡をたどっていく。まずは、彼女たちが何者でもなかったころの話からはじめよう――。
最終の合否はその日のうちに知らされた。
川端晃菜「ここまで来たからには受かりたいという気持ちが大きかったです。私の番号が1番だったんですけど、呼ばれなかったらどうしようと思っていました。でも、『1番』と呼ばれて、ほっとしました」
瀬戸口心月「『11番、瀬戸口心月』と呼ばれて、『はい!』と返事したのはいいけど、壇に上がるまでの間、『どういうこと? 夢? 本当に受かったの?』と頭に?がたくさん浮かびました」
長嶋凛桜「私は5番でした。てっきり落ちると思っていたので、壁を見つめながら、『これからバイトをして……髪も染めてみようかな』と落ちてからの生活を思い描いていたんです。そしたら、『5番』と呼ばれて『え? 呼ばれた……』って。嬉し泣きをする暇もなく、ただビックリしていました。会場の近くで待っててくれたお母さんのところに走って行って、『受かったよー!』と報告して2人で号泣しました。北海道に帰ってから、家族で焼肉に行ってお祝いもしてもらったんです。『好きなだけ食べな』って言われて(笑)」
矢田萌華「近くのカフェで待っていたお母さんの元へ向かいました。落ちた雰囲気を出しながら(笑)。お母さんの反応を記録に残したかったから動画を回しながらカフェに入って、小声で『受かったよ』と伝えたら、『えーーー!』って、カフェでは出しちゃいけないくらいの大声で驚いていました(笑)」
海邉朱莉「私は、『終わったよ』とLINEでお母さんに伝えて、わざと時間を空けて、数分後に『受かったよ』ってもう一度LINEしたんです。そしたら、電話がかかってきて、お母さんは叫びながら『本当に!?』って、すごく驚いていました」
春組のレッスンが始まった。週末になると上京してレッスンを受け、平日はリモートでのレッスンもあった。
長嶋凛桜「ダンスに関してはとにかくぎこちなくて。いま思うと、先生はよく笑わなかったなというレベルでした」
矢田萌華「今でもまだまだなんですけど、初めの頃は、それはもうひどかったです。アップもダウンもアイソレーションも何もできなくて。やっていくうちに得意不得意な箇所がそれぞれ見えてきたので、みんなで教えあったりしました」
実は、この時期はまだ合格したわけではなかった。この研修期間を経て、合否の判断があり、最終的に乃木坂46の6期生と名乗れるのだ。
研修期間の春組は和気あいあいとしていた。誰かが落とされるという現実よりも、振りがわからない箇所を教え合うなどして、協力体制が敷かれた。
結果、春組に正式に選ばれたのは、この5人。嬉しさ、不安、驚き――さまざまな思いが入り乱れる中、彼女たちはまだ見ぬ夏組の加入を待つこととなった。
取材・文/犬飼華 取材協力/宮田英一郎

撮影/森山将人


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