櫻坂46最後の一期生・小池美波ラストメッセージ「いい意味で頂点のないグループ」「自分を抑えずに、好きなようにこれからも活動してほしい」

撮影=上山陽介
櫻坂46の『Buddies感謝祭 2025』および『小池美波 卒業セレモニー』が3月20日、千葉・幕張メッセイベントホールにて開催された。『Buddies感謝祭』とは、櫻坂46の“2nd YEAR ANNIVERSARY”を記念して2022年12月に日本武道館で初開催された、櫻坂46からBuddies(櫻坂46ファン)への感謝を伝えるイベント。メンバーとファンとがひとつになって、バラエティ豊かな企画を楽しむことで、当時話題となった。このたび2年3ヶ月ぶりに復活。グループ最後の一期生である小池美波を送り出す卒業セレモニーとともに実施。1日のみの開催とあって、大勢のBuddiesからの抽選申し込みがあったこのイベントは、動画配信サービス『Lemino』での独占生配信も行われた。
客席が小池のペンライトカラーである白&桜ピンクで染まり、盛大な「みいちゃん」コールでアンコールを待っていると、スクリーンに欅坂46時代から今日までの思い出の映像が上映される。続いて、純白のドレスとキラキラしたティアラやアクセサリーを身に付けた小池が登場すると、客席からは温かな拍手が送られ、思いの込められた手紙を読み上げていく。

撮影=上山陽介
欅坂46で約5年、櫻坂46で約5年と2つのグループを同じ期間過ごしてきた小池。欅坂46時代は「自分がグループのためにできることをひたすら探していたけど、少しずつ楽曲を自分の中に落とし込めるようになったタイミングで改名する運びになってしまいました。そのときは自分にもっと力があればと感じたり、私たちには背負えなかったんだと、ただただ悔しかったことを覚えています」という。そして、櫻坂46に改名してからは「欅坂46と比較されてしまうことも多く、当時の楽曲を求められることも多く、なかなか櫻坂46ひとつで戦えない時間が続き、荊の道とはまさしくこのことだなと痛感する日々でした」と、改名初期は葛藤したことを吐露。それでも、「どんな瞬間でも一番自分に素直でいられて、心から大好きだと感じた場所はこのライブのステージ」だったと告げ、「ここは皆さんと気持ちを共有できる場所で、そのたびにいろんな感情に出会うことができた」とBuddiesに感謝を伝える。

撮影=上山陽介
また、「私は学生の頃、自分の気持ちを伝えたり嫌なことを言葉にするのがすごく苦手で。自分の些細な感情にも気づかず、目を伏せて生きてきました。でも、この10年はそんな私はすべて変えてくれました。素直に生きていていいんだ、正直でいていいんだと、活動していて楽曲とともに生きていてそう感じるようになりました」と自身の成長についても触れる。その後は三期生に「櫻坂46を好きになってくれて、加入してきてくれて本当にありがとう。私はみんなが入ってきてくれたことをきっかけに、櫻坂46らしさというものを知ることができました。ちゃんと伝えたことなかったけど、みんなのこと、すごくすごく大好きだよ」、二期生に「加入したての頃、いきなり大きなプレッシャーを背負うことになって、本当に苦しかったよね。私は本当に二期生がずっと大好きで、ほぼ同期のように接していました。一期生みんなが卒業しても、ひとりになった感覚があまりなかったのは二期生の存在が大きかったから」と後輩たちに気持ちを届ける。
さらに、TAKAHIRO先生には「初期の頃、歌番組の生放送にいろんな気持ちでぐちゃぐちゃになっていたとき、『小池は欅の木の幹なんだよ』と言ってくださって、『サイレントマジョリティー』の振り付けに欅の幹を作っていただきました。その言葉をきっかけに、自分はグループの幹のような存在でありたいと活動するようになりました」「自信のなかった私に『ライバルは昨日の自分だ』と言ってくださってありがとうございました。この10年の座右の銘でした」と感謝を伝え、Buddiesには「皆さんの存在が心の支えでした。どんなときでも肯定してくださり、いろんな形で愛を伝えてくださって、何度も皆さんの言葉に救われていました。こんなにも不器用な私を応援してくださって、改めて感謝しています」と愛を送り、最後に「櫻坂46はいい意味で頂点のないグループだなと感じています。メンバーみんなには自分を抑えずに、好きなようにこれからも活動してほしいです。Buddiesの皆さんには櫻坂46の今を、これからも見届けていただきたいと思います。これからの櫻坂46もよろしくお願いいたします」と述べてスピーチを終えた。

撮影=上山陽介
続く二期生との和やかなトークを経て、「私にとって最後のユニット曲。2人と大切に歌いたいと思います」の言葉のあとに11thシングルに収録された『行かないで』がスタート。小池を中心に、遠藤理子と小島凪紗が美しくも切ない世界観を作り上げていく。曲中のセリフパートでは、小池が「ごめんね、寂しくさせて… でも、ずっと、皆さんのこと忘れないからね」とこの日ならではのメッセージに変えて届ける場面も。『二人セゾン』のソロダンスを彷彿とさせるパートもあり、この楽曲は本日この場で完成を迎えて締め括った。

撮影=上山陽介
ステージ上にメンバーが勢揃いすると、小池は「本当にあっという間で、今さら寂しくなってきて」と本音をこぼす。その後、山下瞳月や田村保乃が小池との思い出を口にすると、遠藤理子は「本当に『行かないで』って気持ちが溢れてしまって、直前まで泣いてしまった。最後にみいさんのユニットに参加できてすごく幸せですし、最後までみいさんのことを感じながらパフォーマンスできたことがすごく楽しかったです」と瞳を潤ませながら語った。

撮影=上山陽介
ラストナンバー『櫻坂の詩』では小池がフロートに乗って、会場中のBuddiesに向けて最後の挨拶をして回る。そして、ステージに戻った小池が「10年間という、数字ではすごく長いんですけど、長いようで一瞬の10年で。その中で皆さんに救われたことがいっぱいあって、たくさん支えていただいて本当に感謝しています」と挨拶すると、メンバー1人ひとりから一輪の花と労いのメッセージが送られる。メンバーの涙と笑顔、宙から舞い落ちる桜の花びらが入り混じる中、約3時間にわたるイベントはフィナーレを迎えた。

撮影=上山陽介
メンバー全員でお辞儀をすると小池は「皆さんのおかげで本当に幸せでした。ありがとうね」と口にし、最後の最後に「これからもずっと幸せでいてくださいね」とファンに伝えてステージを降りた。
欅坂46から櫻坂46に至るまで、グループの礎となって活躍してきた一期生。その最後のひとりである小池の卒業により、櫻坂46は本格的に次のフェーズへと進む。4月30日リリースの2ndアルバム『Addiction』、そして同作を携えスタートする新たな全国ツアーでは、さらに躍進する櫻坂46の“今”と“未来”を感じることができそうだ。
(文/西廣智一)

撮影=上山陽介
櫻坂46「Buddies感謝祭」「小池美波 卒業セレモニー」セットリスト
- Overture
- ソニア
- 僕たちのLa vie en rose
- 本質的なこと
- コンビナート
- コンセントレーション
- 桜月
- 二人セゾン
- 何歳の頃に戻りたいのか?
<アンコール>
EN.行かないで
EN.櫻坂の詩

撮影=上山陽介

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