突然の発表…SKE48菅原茉椰、グループ加入から10年目の決断
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「私、菅原茉椰はSKE48を卒業します」
それは虚を突いた発表だった。
2月5日、SKE48劇場の「声出していこーぜ!!!」公演のラストで菅原はSKE48からの卒業を発表した。
この日は、今月いっぱいでSKE48からの卒業を発表している末永桜花がTeam Eの通常公演にラスト出演するということで、私は名古屋に駆けつけていた。大阪での仕事が終わったので、名古屋で途中下車した。
卒業間近の末永はスッキリした表情をして踊っていた。公演中は末永のことを考えていた。これまでのステージやレッスン、インタビューを思い出していた。そういう目で見ていたファンも少なくないはずだ。そんな中、突如として菅原が手を挙げて、卒業発表を行った。
菅原の卒業が近い――という確証があったわけではない。しかし、年齢的にもキャリア的にも考えていないわけはない。それくらいの想像はつく。もう25歳だ。だが、この日に発表するとは思いもよらなかった。
菅原は人気メンバーだ。シングルではフロントに立つことも多かった。とはいえ、センターに立ちたいという欲を見せてこなかった。そういうタイプではない。昨年春には写真集も出版した。もうやりたいことはほぼやり尽くしたのだろう。菅原がSKE48に加入したのは2015年5月のこと。10年前だ。区切りとしてちょうどいいと考えたのかもしれない。
菅原は第2回AKB48グループドラフト会議でTeam Eに指名された。1巡目だったから期待が高かった。その半年後には正規メンバーへの昇格が発表された。翌年には選抜メンバーに入ったから、出世は早かったと言える。2018年の選抜総選挙では29位にランクインした。AKB48のシングル『NO WAY MAN』の選抜にも名を連ねた。
だが、その翌年には活動を一時休止する。メンタルが揺れたからだった。復帰後に取材をしたところ、屈託のない笑顔が戻っていた。
菅原はよく笑う。それも大声で。アイドルとしてはあまり聞いたことのないボリュームだ。楽しいことが好きなのだ。深いことはできるだけ考えたくない。そんな性格が笑い声によく表れている。そういう意味で、家族的な雰囲気が漂うTeam Eで長く活動することは、彼女にとって安らぎだった。
近年は地元である宮城県での仕事も増えていた。SKE48初の東北出身メンバーであることを誇って活動してきた。
Team Eはツアーで宮城県に行くことがある。菅原が所属しているからだ。菅原は8月まで活動するという。もし叶うのであれば、卒業までに菅原が地元にもう一度錦を飾る機会があればいいのだが……。もちろんそこで披露するのは、菅原が真ん中で踊る『Don‘t Judge me』だ。菅原にやり残したことがあるとすれば、それだけだ。それが10年にわたる活動の集大成になるに違いない。
取材・文=犬飼華
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