AKB48村山彩希「肩の力を抜いて歌えた」レコーディング“秘話”を明かす
AKB48の10枚目のアルバム『なんてったってAKB48』が12月25日(水)にリリースされた。AKB48史上初のコンサプトカバーアルバムで、“アイドル タイムマシン”をコンセプトに昭和・平成・令和の各時代を彩ったアイドルソングをカバーしている。リード曲のセンターを務める村山彩希、AKB48グループ総監督の倉野尾成美、リード曲で初選抜の岩立沙穂、鈴木くるみ、武藤小麟の5人にアルバムで歌唱した楽曲のこと、劇場リニューアル&新公演スタートなど今後について語ってもらった。
――リード曲「なんてたってアイドル」、全員曲「LOVEマシーン」の他に、ソロだったりユニットだったり、個性的な組み合わせになっていますが、村山さんはソロで中森明菜さんの「DESIRE-情熱-」を。
村山彩希:私が生まれる前の曲ですけど楽曲のパワーというのをすごく感じた曲でもあります。知っている曲なんですけど、いざ自分が歌うとなったら、聴けば聴くほど難しくて考えすぎちゃったりしました。中森明菜さんの大人っぽいところとか、余裕とか、「あの年齢で、なんであんなにかっこよく世界観が出せるんだろう?」ってすごく悩みました。正直、レコーディングの時、体調が万全ではなかったんですよ。逆にそのおかげで悟りが開いたというか、肩の力を抜いて歌えたので、声色的には“余裕”が出てるように聴こえています(笑)。
――結果的にいい仕上がりになったと。
村山彩希:はい。自分が知らなかった歌い方を見つけることができました。それはこのカバーがあったからこそ引き出せたもので、歌の勉強にもなりました。AKB48にはなかったタイプの曲というのもあって、いろんな発見もあった気がします。
――倉野尾さんは原田知世さんの「時をかける少女」を歌われていますが、この曲も80年代を代表する曲の一つですよね。
倉野尾成美:実は、最初は別の曲を歌う予定で、レコーディングの2日前くらいにこの曲に変更になったんです。この曲が主題歌の映画もまだ見れてないんですけど、映画の舞台となった広島の尾道で映画を撮ったことがあったので、これもまたご縁なのかなって思って歌わせてもらいました。優しい雰囲気の曲なので、普段の自分の感じで歌ったらいいのか、オリジナルに寄せて歌った方がいいのか、私も悩みました。私自身は結構強く歌っちゃうタイプなので、優しい歌声で歌われてる原田さんとは全く違うタイプなんです。いろいろ試行錯誤して、これもカバーならではの挑戦かなと思ってオリジナルに寄せることも意識して歌いました。披露するまでに映画も観たいと思っています。
――そして岩立さんと鈴木さんと武藤さんはおニャン子クラブの「じゃあね」を、高橋彩音さん、永野芹佳さん、橋本陽菜さんと6人で。
岩立沙穂:おニャン子クラブさんの中でも好きな曲なので、誰がどの曲を歌うかを発表するミーティングがあったんですけど、この曲に決まった時に「よっしゃ!」って感じでうれしかったです(笑)。レコーディングの時は原曲の雰囲気を引き継げるように、歌い方とかも意識しました。途中、「みんなでマイクに近づかないで広い空間で歌ってみて」みたいなことがあったんですけど、いつもより自由に歌えた感じがして楽しかったです。
武藤小麟:私は「じゃあね」のような明るいけど切ない曲がアイドル曲としては好きなので、歌詞は切ないけどとにかく明るく楽しんで歌おう!って思いながら歌っていました。
鈴木くるみ:歌以外で、「じゃあね」「バイバイ」「ありがとう」「大好き」みたいなセリフがあって、“近くにいる人”“ちょっと遠くにいる人”“めっちゃ遠くにいる人”っていう3つのシチュエーションをイメージして撮っていくんですけど、それがめちゃくちゃ難しくて、歌よりもセリフの方が録り直しが多かったくらいです(笑)。歌の部分に関しては元気に歌うのが得意なので自分に合ってるなって思いましたし、歌いやすかったです。
――曲ごとに違った雰囲気が感じられますし、カバー曲だからこそ振り幅の広さもあるので、発売後の反響が楽しみですね。
村山彩希:はい、オリジナル曲でのアルバムとは違う反響がありそうだなって思います。
――アルバムのリリースのほかに、AKB48劇場がリニューアルして新公演もスタートしました。AKB48が次に向けて動き出した感じがありますが。
倉野尾成美:今まで慣れ親しんできたので劇場のリニューアルはちょっと寂しいなという感情もあったんですけど、新公演も頂いて、新しい劇場でまたここから私たちが作り上げていかなきゃいけないんだって思いました。新公演は何度か延期されてきましたけど、結果として「延期してよかった」と思ってもらえるようなタイミングでのスタートになったんじゃないかなって(笑)。20周年イヤーに入るタイミングでもあるので、劇場リニューアルと新公演スタート、アルバムのリリースで勢いづけられたんじゃないかなとも思います。
――劇場公演といえば村山さんという印象も強いですが。
村山彩希:リニューアル前の最後の公演では泣きすぎちゃって(笑)。心にポッカリ穴が空いてたんですけど、その悲しみに浸る間もなく出張公演が始まり、チーム制がないので、みんなが会場ごとに交代で出演していく公演だったので、そのおかげで一致団結できる機会になりました。地方を回って、「久しぶりにAKB48を見たよ」っていう方にも出会えましたし、リリースするアルバムも合わせて、より多くの方に知ってもらう絶好の機会になったと私も思っています。
岩立沙穂:今までにもいろんな公演に出させてもらってきてますけど、それって先輩方の映像を見たりして、それで振りを起こしたりして行ってきました。でも今回は、初日公演に出るメンバー以外も「今のメンバーみんなで作り上げていく公演だから」と集めてもらって振り入れをしてもらったので、ダンスの先生がどういう思いで振りをつけてくださったのかとか、新公演のタイミングだからこそ経験できることがあったので、メンバー全員がいい経験になっていると思います。
――そういう意味では、どの期のメンバーにも同じようにチャンスがあるわけですよね。
武藤小麟:劇場ってみんなが平等な場所だと思いますし、AKB48を知ってもらうのも劇場が一番だと思っています。私自身、劇場公演を見てガッツリと心を持っていかれて「私もやってみたい」って思ったので、リニューアルした劇場での新公演にぜひ来てもらいたいです。
鈴木くるみ:私も劇場はすごく好きで、16期は彩希さんにプロデュースしてもらったりして、劇場の大切さも分かっていたのでリニューアルが決まった時は寂しかったです。でも、世代交代ということもよく言われるようになったタイミングで新劇場になるのはすごくいい機会だなと思いました。今までの歴史も大切ですけど、新しい劇場になることによって、劇場にまだ慣れてない新しい子たちも一緒に作っていけるというのは、私的にもすごくうれしいです。お仕事によっては先輩と後輩が分かれる時も多いんですけど、劇場は一緒になれる場所だと思っています。新公演のために秋元(康)さんが書いてくださった歌詞は今のAKB48に向けた内容ですごくうれしかったんですけど、その歌詞を歌ってどんどん成長して、いつかまた新しい公演を書いていただく時に、もっと成長した私たちに向けた歌詞を頂けたらいいなと思うので、そうなれるようなAKB48を新しい劇場でも作っていきたいです。
――後輩も増えてきたので鈴木さんも先輩としての考えがしっかりとあって。
鈴木くるみ:いえいえ、まだまだです(笑)。
――最後、倉野尾さんに、20周年イヤーということもありますが、グループとしての今後も目標などを聞かせてください。
倉野尾成美:劇場がお休みになることってAKB48の歴史の中でも初めてのことだったので、活動がみんな止まってしまわないか心配だったんですけど、その準備期間に出張公演だったり、カバーアルバムだったり、これまでになかった私たちの在り方みたいなものを見つけることができました。ここからまた世代を超えていろんな方に興味を持ってもらえる機会を作っていきたいですし、20周年イヤーなので、AKB48のシングル曲で、私たちの世代で新しい代表曲を作ることが今のAKB48の目標です。先輩後輩それぞれの役割がありますけど、今は1チームで動いているのでみんなが同じ志を持って前に進めるグループになっていけたらいいなと思っています。
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