AKB48八木愛月「今まで出したことないくらい大きい声が出せました」、『LOVEマシーン』レコーディングで新たな発見も

AKB48の10枚目のアルバム『なんてったってAKB48』が12月25日(水)にリリースされる。AKB48史上初のコンサプトカバーアルバムで、“アイドル タイムマシン”をコンセプトに昭和・平成・令和の各時代を彩ったアイドルソングをカバーしている。これからのグループを担う17期の佐藤綺星(あいり)と橋本恵理子、18期研究生の八木愛月(あづき)、19期研究生の伊藤百花(ももか)に、ニューアルバムについて語ってもらった。

――カバーアルバムをリリースすると聞いた時の気持ちから聞かせてください。

佐藤綺星：私自身、アルバムに参加するのが初めてで、「アルバムってどういう感じなんだろうな」っていう気持ちもありつつ、カバー曲を歌わせていただくということで、ワクワクして新鮮な気持ちで参加させていただきました。初めてのアルバムがカバーアルバムというのは少しビックリしましたけど、たくさんの方が知っている有名な曲ばかりなので、ここに収録される曲が歌番組とか街中で聴こえてきたら「あれ？ これって誰が歌ってるんだろう？」って興味を持ってもらえそうだなって思いましたし、このアルバムがきっかけで今のAKB48のことをもっと知ってもらえるんじゃないかなって思います。

橋本恵理子：ファンの皆さんにアルバムのリード曲の選抜に選ばれたことをお知らせした時は、まだ曲が決まってなかったんです。後に決まった時は先輩アイドルの皆さんの曲や同世代の「新しい学校のリーダーズ」さんの曲もカバーさせていただくことになったので、そのアイドルやアーティストの皆さんのファンの方にも今回のカバーアルバムをきっかけにAKB48に興味を持っていただけたらいいなと思います。

八木愛月：私も、いろいろな時代の曲があるので、いろいろな世代の方に知ってもらえるんじゃないかなと思ってすごくうれしかったです。「この曲知ってる！」とか「この曲好き！」っていうのがあれば、ぜひ手に取っていただいて、今のAKB48が歌うとこんな感じになるんだよというのを知ってもらいたいです。

伊藤百花：そろそろ次のシングルが出る頃かなっていう時期に、アルバムが出ることを知らされて、さらにそれがカバーアルバムということですごくビックリしました。カバーって、オリジナルの方やそのファンの皆さんがいらっしゃるから、丁寧にやっていかないといけないなと思いましたけど、先輩方がおっしゃっていたみたいに、今のAKB48を全く知らないという方にも見つけていただける大きなチャンスでもあるのかなって。カバーアルバムは今のAKB48にとって新しいチャレンジですけど、新しいことをしていることが話題になれば、それもきっかけになるんじゃないかなって思いました。

――その最初の“きっかけ”となったのがリード曲の「なんてったってアイドル」だと思いますが、佐藤さん、橋本さん、八木さんは選抜メンバーとしてテレビ番組でも歌唱されましたが、反響や手応えはどうでしたか？

佐藤綺星：ほかのアーティストの曲をカバーするのは、私はあまり経験がなくて、歌番組で披露することが発表された時は、小泉今日子さんのファンの方も、AKB48のファンの方も「どうなんだろう？」って思っていたと思うんです。ソロで歌われてる曲を16人で歌うということもありますし、私たちもどうしたらAKB48の良さと元々の楽曲の良さをマッチさせることができるんだろうってみんなで考えたりしました。

――放送を見ましたけど、しっかりとAKB48の「なんてったってアイドル」になってましたよ。

佐藤綺星：ありがとうございます！ 初披露の時、歌ったのが外ですごく寒かったんです(笑)。でも、公開収録というか、ファンの方もいらっしゃる現場だったので楽しかったですね。元気になれる曲ですし、耳に残るキャッチーな曲なのでAKB48らしさも初披露で見せられたんじゃないかなって思います。

――80年代の曲ということで、歌詞の内容も今とは違う感覚や世界観で描かれてると思いますが、どう感じましたか？

橋本恵理子：歌詞の内容はすごく斬新だなって思いましたけど、AKB48の過去の曲にも恋をしているアイドルが主人公の曲もあったりするので、どちらも秋元(康)先生が書かれているということもあるんですけど、AKB48の楽曲にも通じるところがあるような気がしました。

八木愛月：昔のアイドルさんってすごく大変だったんだなって感じました(笑)。でも、皆さん強いスター性があるので、「そういうスターになりたいな」っていう思いで、結構なり切って歌いました(笑)。振り切って「Yeah！」って叫んだり、「みんな私を見て！」って気持ちで全員が歌っていると思うんですけど、すごく盛り上がる曲なので、たくさんのファンの方を巻き込んでいけたらいいなと思います。

――そしてモーニング娘。の「LOVEマシーン」を全員で歌っていますが、こちらも盛り上がる曲ですよね。

伊藤百花：盛り上がる曲なのでレコーディングもすごく楽しくて、歌いながら笑顔になってました。AKB48も雰囲気が明るいグループなので全員曲としてすごくマッチしているなって思いました。

八木愛月：私もレコーディングが楽しかったです。ちょっとふざけすぎてるんじゃないかってくらい振り切っていて、「all of the night」っていうところを歌わせてもらってるんですけど、レコーディングスタッフの方も笑うくらい自分をさらけ出して歌いました(笑)。それがすごく気持ちよくて、素の自分が出ちゃってますね。今まで出したことないくらい大きい声が出せました。

橋本恵理子：モーニング娘。さんの曲は普段からカラオケでも歌ったりしてるので、カバーできるのがすごくうれしかったです。レコーディングではモーニング娘。さんとかハロプロさんの歌い方とAKB48の歌い方は違っているみたいで、ハロプロ節みたいなものをレコーディングの時にたくさん教えていただいて、初めてその歌い方で歌ってみたりしました。間奏の部分とかに「みんな好きな言葉を叫んでいいよ」って言ってもらえたので、みんなで大きい声で「よっしゃー！」とか、いろんなことを叫んだんですけど、それがすごく楽しかったです(笑)。

佐藤綺星：モーニング娘。さんが好きなメンバーも多いですし、私も好きで、こうしてカバーできるのがうれしかったです。私がアイドルに憧れてテレビを見ていた時って、モーニング娘。さんとAKB48が2大アイドルみたいに思っていて、それがこのカバーで両方のいいところが合わさっていますし、歌割りとかにも注目して聴いてもらいたいです。誰がどこを歌ってるのか、じっくり聴いてもらえるとうれしいです。

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