宮司愛海アナら6人のフジテレビアナウンサーが短編小説を執筆
フジテレビ6人のアナウンサーによる短編小説『フジテレビアナウンサー短編小説(仮)』(徳間書店)が、2025年3月3日(月)に発売されることが決定した。
フジテレビ安宅晃樹アナ、佐々木恭子アナ、島田彩夏アナ、谷岡慎一アナ、西山喜久恵アナ、宮司愛海アナが、「料理」をテーマに短編小説を執筆。料理は科学だと言い切るシェフ、母が作るペペロンチーノの隠し味を知りたい社会人、家事育児のストレスに爆発して家庭での料理担当を夫に一任する母親、朝ご飯をめぐって親とけんかしてしまう小学生、都会の生活を謳歌しつつ故郷の梅干しに引かれるOLなど、「料理」をテーマに描かれる物語が連なるアンソロジー(作品集)。舞台も主人公も、時代も違いながら、共通するのは、物語の豊かな世界を通し、優しい気持ちになれること。おなかも心も満たされる物語が展開されていく。
安宅 晃樹(あだけ・こうき)アナプロフィール
生年月日:1992年12月25日
出身地:山口県
入社年:2017年
趣味:育児・お酒を飲むこと
特技:書道・水泳
作品タイトル:『満天のハンバーグ』
4歳の息子に、日々、絵本の読み聞かせをしています。子供が大きくなった時に『この本はパパが書いたんだよ』と言ったら驚くかな…?という思いと、小さい頃から文章を書くことが苦手だったので、苦手克服に絶好の機会だと思い参加を決意しました。料理をすることは好きで、頭の中でいろいろなイメージをするも、そこから物語としてどう落とし込んでいくかに苦労しました。最後まで読んだ後、『あの描写はこういうことだったのか』という要素をいくつか盛り込んだので、ぜひ再読してもらえるとうれしいです。
佐々木恭子(ささき・きょうこ)アナプロフィール
生年月日:1972年12月17日
出身地:兵庫県
入社年:1996年
趣味:オンラインピラティスにはまっています。日々、随意筋と対話しています。
特技:物事の逆算と段取り
作品タイトル:『カレーリレー』
無理かも?と思うチャレンジこそ『やってみる』のがモットー。小説を書くことは予想もしていなかったですが、大好きな“本”に関われるチャンスであればやらないわけにはいかないです。なんとか書き終えて、清々しいです。自分の中の『こうでなくっちゃ』という思い込みを手放すと、人生はもっと豊かに、もっと“今、この瞬間”が楽しくなるような気がします。『カレーリレー』を読んで、何か自分をしんどくさせている思い込みや縛りがほどけるといいなと思いますが、ただただ、楽しんでもらえたらうれしいです。
島田 彩夏(しまだ・あやか)アナプロフィール
生年月日:1974年5月12日
出身地:愛知県
入社年:1998年
趣味:本を読むこと、映画を観ること、お酒を飲むこと(ワイン)、文章を書くこと、旅をすること、ひとりでバーや居酒屋で本を読みながらお酒を飲む時間サイコー
特技:大食い&酒飲み。先日、お酒を流し込みながらお鮨のコース(と追加数貫)を平らげた後、その足でラーメン屋に吸い込まれ食券を買っていたときには自分で驚きました。あと、メイクは早いです。基本、メイク室に10分はいないです。
作品タイトル:『母からの梅干し』
食べることは生きること。それぞれの思いが込められた“食”のストーリーは書き手の人生観が垣間見られるテーマだと思います。イチから物語を生み出すのは至難の業でした。完全に創造の物語ですが、作中の梅仕事は実体験から。幼い頃、祖父母の家に梅の木があり、そこで梅もぎや乾燥、ヘタ取りなどをしていたことは懐かしく温かい思い出です。自分の居場所はどこにあるのか。誰しも、特に若かったり、気を張らなくてはならない環境にいたりすると時として見失うこともあります。だけど居場所はいつだって自分自身の中に見いだすことができる。そんなことを感じていただけたらうれしいです。
谷岡 慎一(たにおか・しんいち)アナプロフィール
生年月日:1987年2月16日
出身地:高知県
入社年:2010年
趣味:料理・食べること・スポーツ観戦・ダイエット
特技:料理・リバウンド
作品タイトル:『空色のペペロンチーノ』
普段から本を読んでいる時に、作者がどうストーリーを考え、物語を構築していくのかに興味がありました。今回、自分で書いてみたら少しでも作者の気持ちが分かるかもしれない、またアナウンサーとして表現の幅が広がるかもしれないと思い、参加しました。テーマである“料理”の細かい描写や、主人公の心情の変化など短い話の中でどう描けば読者の方に伝わるのか試行錯誤しながら書き進めていきました。今回は自分でも作ることの多いパスタ料理『ペペロンチーノ』が題材。料理を通して人間関係を見る目が変わっていく主人公の様子を楽しんでいただければと思います。
西山 喜久恵(にしやま・きくえ)アナプロフィール
生年月日:1969年6月22日
出身地:広島県
入社年:1992年
趣味:50m自由形(38秒切りを目指しています)、舞台鑑賞、演劇・歌舞伎・ミュージカル・駅伝(取材仕事なのか趣味なのか分からないくらい詳しくなりました)
特技:ダンスが得意でした。ジャネットジャクソンなど…。上智大学のキャンパスで踊ってました。バレエ・オペラなど、とにかくライブパフォーマンスが大好きです。
作品タイトル:『鯛の鯛』
旅館の娘として育ったため、365日、朝から晩までいつも私の周りには、“料理”があふれていました。小説を書く材料はたくさんあると思っていたのですが…。自分の伝えたい想いをうまく表現できず悩んでいる時、『登場人物のセリフで表現してみては?』とアドバイスをいただき、そこから物語が動き出しました。幼き頃の記憶をベースにいろいろなシーンをつないだフィクション。主人公の旅館の娘と、彼女を取り巻く優しい登場人物との関わりなど、個々のキャラクターの魅力があふれています。バリバリの広島弁で会話が繰り広げられていますので、ぜひ音声でも伝えられたらと思っています。
宮司 愛海(みやじ・まなみ)アナプロフィール
生年月日:1991年7月29日
出身地:福岡県
入社年:2015年
趣味:読書、寄席通い、一人旅、音楽、フィルムカメラ、お酒、手の込んだ料理を作る(ストレス発散のため)
特技:人の顔を覚えること、一人でどこでも行けること、本の裏面にある内容紹介を読んで、最もその時の心境に合った本を選ぶこと
作品タイトル:『もやもやのロールキャベツ』
小説をはじめ、本を読むのが昔から好きで、『いずれは書く側にまわってみたいなあ』と思っていました。小説のテーマは“料理”。作る人、食べる人、立場は違っても生きていれば誰しもが関わっている“人類共通の話題”だと思います。作るのも食べるのも好きなので、どういった目線で“料理”というテーマに取り組むか迷いましたが、作中に出てくる“ロールキャベツ”は実際に私もよく作る料理で、数回作っていくうちに会得したコツや隠し味なども盛り込みました。もし今後ロールキャベツを作ってみようという方がいたら、レシピにも注目していただきたいです。
徳間書店 文芸編集部 担当編集者コメント
全員が初めての小説執筆です。皆さんに「絶対大丈夫、書けます!」と言っておきながら、正直不安もありました。しかし、完成した作品は冷静沈着なアナウンサーがゼロから書いたらこうなるのか!という驚きと、日本語のプロだからこそ書けた声に出しても美しい物語の連なりとなっておりました。すべての作品に共通する、どこか懐かしさと暖かさを感じる人生のエール。いち文芸編集者として、早く読者に届けたい思いでいっぱいです。読後、皆さまの心に小さな灯がともりましたら幸いです。
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