日向坂46 丹生明里は「ハッピーオーラ」の象徴でした!「人を笑顔にしたい」彼女が見せた100%のラスト「にぱー」
11月30日(土)、12月1日(日)の2日間、ぴあアリーナMMで開催された「日向坂46丹生明里 卒業セレモニー」。1日目の“GAME DAY”では、ゲームが好きな丹生の念願だったゲームイベントを開催し、メンバーのみならず、芸人やプロゲーマーなどが参加し、大成功を収めた。
配信が行われた2日目の“LIVE DAY”では、丹生は“全曲参加”のテーマを掲げ、本編で12曲、アンコールで3曲を披露。丹生の初表題センター曲やユニット曲を中心としたセットリストで、曲間のMCコーナーやアンコールで丹生に送られたメッセージが、彼女が日向坂46に残した功績を物語っていた。
ライブ開幕を告げる『Overture』が流れる前から、会場は丹生のサイリウムカラーであるオレンジ一色に。この光景だけで、彼女がグループだけでなく、おひさま(日向坂46のファンネーム)たちにとって、どれだけ重要な存在だったかが手に取るようにわかるものだった。満席となった客席を、1人ステージに立った丹生が目に焼き付けた後、メンバー全員がステージに登場。丹生の初表題曲センターである『One choice』のカップリング曲『恋は逃げ足が早い』と、2ndシングル表題曲『ドレミソラシド』が続けて披露された。
『ドレミソラシド』は丹生と同期である小坂菜緒のセンター曲だが、丹生もこの曲に思い入れがあった。アンコールで小坂が「2ndシングルで隣にいたことが嬉しかった」と語っていたが、日向坂46の1stシングル『キュン』では、1列目にセンターの小坂と一期生の先輩メンバーたちが立っていた。先輩を頼ることのできる環境ではあったものの、同期だからこそ共有できる感情や思いがあったに違いない。2ndシングルでは丹生と河田陽菜が二期生からフロント入りして小坂の両隣のポジションに立ち、同期3人が支え合っていた。
その後、小坂の休養期間で丹生は『ドレミソラシド』の代理センターを務めており、卒業セレモニーでは丹生センターバージョンが復活。同曲のイントロでは、センターが指揮者のようにメンバーと向き合い、他メンバーが楽器を演奏するような振り付けがある。指揮者ポジションでメンバー全員に笑顔を向ける丹生と、他メンバーが笑顔で応える光景は、メンバーを常に笑顔で励ましてきた丹生にふさわしい演出だと感じた。1番は丹生、2番を小坂がセンターを務めており、曲の途中で入れ替わる際には、丹生と小坂がハイタッチする演出もあった。
序盤2曲の後には、今回のライブへの思いを語るVTRが流れた。日向坂46のゆかりの地である横浜を巡っており、『One choice』のロケ地となった場所も含まれていた。「やりたい曲を詰め込んだ」、「後悔がないように」と強く語る丹生の、「アイドル・丹生明里」として最後に残したい楽曲たちがセットリストには組み込まれていた。
ユニットコーナーでは、『キレイになりたい』と『あくびLetter』、『cage』を選曲。中でも、『あくびLetter』は埼玉県出身の金村美玖と丹生、そして渡邉美穂のユニット曲。3人はラジオ番組『ベルクpresents日向坂46の余計な事までやりましょう』のパーソナリティを務めていた。渡邉卒業後はパーソナリティの後任に四期生の山下葉留花が参加し、同曲のパフォーマンスにも参加。丹生は「今までいた先輩のポジションに入るって緊張すると思うんですけど、笑顔で取り組んでくれて。(山下が)『また一緒にこの曲を披露したいです!』って言ってくれたので、『絶対にやるしかないじゃん!』と思って(セットリストに)入れました」と選曲理由を語っており、自分の思い入れだけでなく、後輩も輝ける場所を提供するという丹生の優しさが感じられた。
ユニットコーナーに続いたのは二期生コーナー。けやき坂46時代の『最前列へ』、丹生が参加した最後の二期生曲『君は逆立ちできるか?』、9月に開催された「ひなたフェス2024」での、金村による「フライングおすし事件」が記憶に新しい『世界にはThank you!が溢れている』が披露された。
けやき坂46時代の力強さと儚さが残る『最前列』に対し、『君は逆立ちできるか?』では「にゃーにゃー」という猫の鳴き声の歌詞とキャッチーな振りから、ステージは明るく楽しい雰囲気に。特に『世界にはThank you!が溢れている』では、最後の「Thank you, every day!」を「Thank you 丹生ちゃん!」とアレンジ。丹生のマイクの音量を下げ、彼女以外のメンバーの声だけが聞こえるようにするというサプライズ演出に加え、最後のハートの決めポーズを、丹生の笑顔を表す「にぱー」ポーズに変更。同期からのサプライズに丹生は「二期生大好き!」と声を上げて喜んでおり、約7年間共に歩んできた二期生の絆が感じられた瞬間だった。
ユニット、二期生コーナーの後は、一期生の佐々木美玲とのWセンター曲『声の足跡』、河田のセンター曲で丹生もフロントに立つ『ガラス窓は汚れている』、『キツネ』、そして本編最後に『One choice』が披露された。『声の足跡』ではトロッコに乗ってアリーナ席の間を巡り、『キツネ』では丹生最後の煽りと絶叫が印象的だった。
『One choice』の歌唱前に流れたVTRで丹生は、「センターになりたい気持ちあるの?」という質問に「正直ないです」と語っていた。しかし、グループ活動を続けていく内に芽生えた「センターに立ちたい」という明確な目標は、彼女がアイドルを始めるきっかけであり、活動の支えとしていた「人を笑顔にしたい」という思いからだと振り返っている。『One choice』披露直前に涙を浮かべていた丹生だったが、パフォーマンス中は笑顔を絶やさず、メンバーも必死に涙をこらえて最後まで丹生を笑顔で見送っていた。
アンコールで金村が語っていた「丹生ちゃんは日向坂46のシンボルマーク」という言葉。彼女の振舞いはグループの代名詞である“ハッピーオーラ”に溢れていた。「にぱー」だけでなく、冠番組で飛び出した「タルタルチキン!」顔や、「アイドルらしからぬ」と度々言われていたファッションセンス、『有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない?』(テレビ東京)に出演時のリアクションや表情で、日向坂46というグループの魅力を世間に伝えていた。
その裏では、腰の不調での活動制限から、アイドル人生が思うようにいかなかった時期もあった。「人を笑顔にしたい」という思いがあるのにもかかわらず、「メンバーやファンを不安にさせてしまう状況に葛藤していた」と彼女はスピーチで語っていた。一度は閉ざされた可能性の扉だったが、彼女は「色んな形で笑顔を届けたい」という目標を支えに、再びステージに戻り、2024年の1年間を全力で駆け抜けた。“全曲参加”という目標を叶え、「やりたいことを全部やる」を達成した2日間の最後のステージには、涙と笑顔でくしゃくしゃになった丹生やメンバーたちの姿があった。どんな時でも笑顔を忘れない。彼女がグループに残したハッピーオーラの功績は後輩たちに受け継がれ、グループを支え続けていく。
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