櫻坂46「4thアニラ」でもスタジアムを沸かせたリーダー松田里奈の美声!歌唱力とバラエティ力を兼ね備えた魅力に迫る
11月23日(土)・24日(日)に、櫻坂46が「4th YEAR ANNIVERSARY LIVE」(以下、アニラ)を開催。最新シングル『I want tomorrow to come』の収録曲を含む、2024年の総決算と呼ぶのに相応しいセットリストだった。そんなアニラの中から気になったパフォーマンスやメンバーをピックアップして紹介。今回は、一糸乱れぬ激しいダンスやライブパフォーマンスに注目が集まる櫻坂46の中で、歌声でも存在感を発揮している、キャプテン・松田里奈に注目していく。
櫻坂46二代目キャプテンの松田。天性の愛を持ち、バラエティ番組では先陣を切ってコメントやガヤを入れるなど、時にはクイズ番組『ネプリーグ』(フジテレビ系)でアイドル史に語り継がれる珍解答を残してしまうこともあった。
情報番組『THE TIME,』(TBS、月曜から金曜5:20~8:00放送)には、番組発足時からレギュラー出演しており、朝の顔として活躍。櫻坂46の冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京/以下、『そこさく』)で巣鴨を訪れた際には、地元の人から『THE TIME,』きっかけで声をかけられるなど“巣鴨系アイドル”として、親しみやすい雰囲気からグループを知ってもらう役割を担っていた。
そんな彼女はパフォーマンス面でも櫻坂46に欠かせない存在だ。『そこさく』で放送された、「櫻坂46なんでもランキング」企画(2022年6月12日放送)で松田は、「歌が上手い人」部門で1位に選ばれている。メンバーアンケートに基づき、2位以下が1、2票という中で、ダントツの15票を集めており、スタジオでの生歌唱時にはカラオケの採点画面に表示された音程バーを外すことなく歌ってみせた。
その歌唱力から『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ)の人気企画「サビだけカラオケ」にグループを代表して2度出演。1音も外さずに10曲歌い切る企画で、2回とも8曲目で惜しくも失敗という結果だったが、ダンスパフォーマンスというイメージが先行する櫻坂46において、高い歌唱力を持つメンバーもいることを証明している。
そんな彼女の歌声を4thアニラで披露された楽曲から振り返っていく。
ライブ両日で披露された8thシングルの表題曲『何歳の頃に戻りたいのか?』。1番の「僕のイノセンス」というパートで、松田の歌声がハッキリと聞こえてくる。このパートは三期生・的野美青も一緒に歌っており、彼女の特徴的な低音ボイスも相まって、松田の高い歌声がより際立つ。普段より高いキーで歌っているが、「松田が歌っている!」と彼女の声を知っている人なら誰でも気づけるぐらい、彼女本来の声質を残しつつも、高音に合わせて歌っている。一方、2番の「真っ暗なグラウンドの風は」は彼女の本来の歌声に近く、1番の「僕のイノセンス」と歌い分けていることが確認できる。
『もう一曲、欲しいのかい?』でも、彼女の歌声がはっきりとわかる場所があった。同曲はストレートに煽る歌詞や、激しいビートで観客を焚きつける曲であり、4thアニラ披露時は照明効果や音響も相まって会場は大熱狂。そんな激しい曲中でも「時間なんか気にするな」の部分で、松田の歌声が際立って聞こえてくる。同パートは松田と井上梨名、中嶋優月の3人で歌っているのだが、ライブでは松田の歌声が2人を引っ張っているように感じ、2番冒頭の「つんざく音と 光に煽られ 上昇する群衆フィーバー」でも彼女の歌声が耳に届いてくる。
4thアニラでは、グループの数少ないデュエット曲『縁起担ぎ』(1日目)と『On my way』(2日目)も披露された。その両曲に松田は参加しており、『縁起担ぎ』では後輩の石森璃花と、『On my way』では同期の井上と組んでいる。前者はシックなポップ調の雰囲気からサビでは明るい曲調、後者は1曲通じてアップテンポな曲調だ。『縁起担ぎ』の松田は力強い歌声で石森を引っ張っていくように歌い上げていたのに対し、『On my way』では井上に身を委ねて、軽やかに歌っている。曲調や一緒に歌うメンバーに合わせつつ、自分の歌声を聞かせられるのも、松田の歌唱力の高さを物語っている。
突き抜けた躍動感と表現力が特徴的な櫻坂46のパフォーマンスにおいて、彼女の歌声は安心感を与え、楽曲の勢いを整えてくれる役割を担っていると筆者は感じている。櫻坂46の精神的支柱として、パフォーマンス面でもグループの均衡を保つ彼女の歌声は必聴だ。
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