櫻坂46・4th YEAR ANNIVERSARY LIVE完遂!山﨑天「推していて損はさせない」
ヘヴィなビートを伴った「Start over!」からライブ後半戦に突入すると、会場の熱気も再び急加速。三期生が加わった形でのパフォーマンスは、この曲にさらなる彩りを与え、観客の声援もより一層大きくなっていく。
かと思えば、昨年の同会場でのライブを再現するかのように、山下を筆頭とした三期生による「静寂の暴力」では、会場がしんと静まり返り、客席のペンライトが消灯され限られた照明のもとで唯一無二の世界観が展開された。曲後半のブレイクでは会場の照明も消され、約30秒もの無音のあとに、山下の「喋りたい願望を捨てて 沈黙を愛せるか?」のセリフとともに、パフォーマンスがクライマックスを迎えると、圧巻の演出で客席からは盛大な拍手が送られた。
ステージと客席がクラップでひとつになる「マンホールの蓋の上」で会場のボルテージが上昇すると、続く「もう一曲 欲しいのかい?」でその熱気はさらに高まることに。森田のソロダンスを冒頭にフィーチャーした「承認欲求」や、山下のセンターとしての存在感が増し続けていることを提示する「自業自得」と、ヒット曲が連発されるにつれて客席の盛り上がりに拍車がかかり続ける。
さらに、美しいピアノの音色に乗せて山下がひとり華麗なダンスを見せると、ゆっくりと歩きながらメンバーと合流して最新シングル「I want tomorrow to come」へ突入。約4分の中にさまざまな要素が詰め込まれた組曲のようなこの曲で、櫻坂46は誰にも真似できないような独創的でドラマチックなパフォーマンスを披露する。曲のクライマックスでは曲中の主人公が朝を迎えたかのように、眩い照明がステージから放たれ、山下が腕を高く掲げると同時にスタジアム上空に無数もの花火が打ち上がる。そして、メンバーがステージを去るとスクリーンに「GO TO THE V」の文字が表示され、ライブ本編は幕を下ろした。
アンコールでは会場が明るく照らされる中、多幸感いっぱいに「Buddies」をパフォーマンス。メンバーはステージや花道、トロッコからBuddiesたちのもとへ笑顔を届けていく。曲中には山﨑が「Buddiesの皆さんは私たちの頑張る源です。大好き!」と告げる場面もあり、会場の一体感は最高潮を迎えた。
最後のMCでは、「I want tomorrow to come」をパフォーマンスし終えたばかりの山下が「私も明日が楽しくないなと思う日があるんですけど、そういうときにこの曲に出会って心が救われました。皆さんもそうだったら嬉しいなと思いながら披露させていただきました」と涙を浮かべながらコメント。
また、山﨑は「改名したての頃は『この先どうなっていくんだろう?』と模索しながら、不安でいっぱいの時期もありましたが、Buddiesの皆さんが私たちが思っている以上に期待してくださったから、その期待に応えたいと思ったから、ここまで来られました。5年目も『櫻坂46はこんなもんじゃないよ』という姿をいっぱい見せたいと思うので、ずっとそばで見守ってくれたら嬉しいです。推していて損はさせない覚悟でいるので、これからも櫻坂46をよろしくお願いします!」、田村は「私たちがここに立てているのは、Buddiesの皆さんが私たちの進む道を全部肯定して、ありのままで応援してくださったからです。ありのままでいられることが、櫻坂46らしさなのかなと最近思うようになりました」と思いを伝える。
さらに、キャプテンの松田が「櫻坂46である限りゴールはないと思うんです。東京ドームに立てたことも嬉しかったですが、そこからまだ先があるはずなので、私はまだまだみたことがない景色を皆さんと一緒にたくさん見に行きたい。これからも櫻坂46が皆さんにとってワクワクするものを届けていくので、これからも一緒に歩んでいってくれますか?」と思いを伝え、会場は温かな拍手に包まれる。そして、最後に「櫻坂の詩」でメンバー、Buddiesが互いの思いを届け合って、4周年を祝福するステージに幕を下ろした。
櫻坂46は今後も香港にて開催される『Clockenflap Music & Arts Festival 2024』(11月30日)に出演するほか、12月3〜5日には幕張イベントホールで『10th Single BACKS LIVE!!』を実施。さらに、昨年に引き続き『第75回NHK紅白歌合戦』の出場も決まるなど、年末に向けてさらに活発に動き続ける予定だ。充実の2024年を経て、2025年には新メンバーの加入も控えているなど、櫻坂46はこれからもさらなる飛躍が期待できそうだ。
(文/西廣智一)
櫻坂46「4th YEAR ANNIVERSARY LIVE」セットリスト
【DAY1】2024.11.23(SAT)
- Overture
- ドローン旋回中・Anthem time
- 嵐の前、世界の終わり
- 何歳の頃に戻りたいのか?
- BAN
- 一瞬の馬
- 引きこもる時間はない
- TOKYO SNOW
- 五月雨よ
- 縁起担ぎ
- イザベルについて
- コンビナート
- ブルームーンキス
- 思ったよりも寂しくない
- 最終の地下鉄に乗って
- Start over!
- マモリビト
- マンホールの蓋の上
- もう一曲 欲しいのかい?
- 承認欲求
- 自業自得
- I want tomorrow to come
<アンコール>
EN1. Buddies
EN1. 櫻坂の詩
【DAY2】 2024.11.24(SUN)
- Overture
- ドローン旋回中・Anthem time
- 嵐の前、世界の終わり
- 何歳の頃に戻りたいのか?
- BAN
- 一瞬の馬
- 本質的なこと
- TOKYO SNOW
- 桜月
- 標識
- On my way
- 今さらSuddenly
- ブルームーンキス
- 思ったよりも寂しくない
- 最終の地下鉄に乗って
- Start over!
- 静寂の暴力
- マンホールの蓋の上
- もう一曲 欲しいのかい?
- 承認欲求
- 自業自得
- I want tomorrow to come
<アンコール>
EN1. Buddies
EN1. 櫻坂の詩
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