「僕が見たかった青空」西森杏弥、アイドルとしての1年間を振り返って…
乃木坂46の公式ライバルグループとして誕生した「僕が見たかった青空」メンバー、高知が生んだ土木ガール・西森杏弥にインタビューを実施。一見するとMCができて、バラエティでも爪痕を残せる、器用そうな彼女だが、取材を進めるうちに超ネガティブな一面が……。アイドルとしての1年間を振り返って、溜まりに溜まった悩みを全てさらけ出してもらいました。
ネガティブvsはちきん
――「就職活動からの現実逃避」で僕青のオーディションに応募した西森さんですが、デビューから1年が経ちました。あらためて1年を振り返ると?
西森杏弥 こういう言い方が正しいかわからないですけど、志望動機が“現実逃避”だったにしては、自分なりにですけど、この1年間頑張ったかなと思います。
――全力で活動に取り組んできた?
西森杏弥 自分にできることを精一杯やったつもりです。
――もともとアイドルにそれほど関心がなかったんですよね?
西森杏弥 ほかのメンバーのように「アイドルになりたい」という強い思いがあったわけではないです。自分とはあまりにもかけ離れすぎた世界で、進路の選択肢にもなかったので。
――アイドル活動を1年やってみて、楽しさは感じられましたか?
西森杏弥 もちろん楽しいと思うことはたくさんありますけど、それと同じくらい「うまくできなかったな」って反省もするタイプなので……。
――どんなことで反省を?
西森杏弥 もう全部です。ラジオやバラエティ番組でも、お仕事が終わった日の夜は寝られないです。1日を振り返って「今日の私、何ができてた?」って頭の中でぐるぐる考えてしまって。
――毎晩のように脳内反省会を開いてるんですね。
西森杏弥 うまくできない自分を認められなかったり、細かいことを気にして落ち込んでしまうタイプなんです。ちょっと神経質なところがあって。
――西森さんは高知県出身ですよね?
西森杏弥 はい。仁淀川町というところで、高知市内から車で1時間半くらいのところです。外を歩いていて誰にも会わないことも普通で、小学生の頃は市内のショッピングモールに行っただけで高熱が出てました
(笑)。
――勝手なイメージですが、そういう環境で育つと、おおらかな性格になりそうです。
西森杏弥 自然に囲まれてのびのび育ったんですけど、些細なことを気にしちゃう性格は子どもの頃から変わらないです。姉とも考え方がすごく似ていて。たとえば、「知り合いにランチに誘われて、もし断ったら、そのあと気まずくなる。でも、一緒に食べに行っても面白い話題とか話せないから変な空気になる。どうするのが正解だと思う?」みたいなことを夜中にずっと姉と電話で話しているんです。
――お姉さんも気にしすぎるタイプ?
西森杏弥 はい。姉の話を聞きながら「絶対考えすぎやって!」って思うんですよ。でも、もし自分が姉の立場だったら、たぶん全く同じように考えると思います。
――西森さんの場合、誘われたらどう対応しますか?
西森杏弥 何人かで遊園地に行こうって誘われるとするじゃないですか。人数が多いと自分がいなくても会話が成立するので、話すことをサボっちゃうんです。そうすると、「楽しくないのかな?」って気を使われて、私のせいで輪を乱してしまった……って、その日はずっと考え込んじゃいます。だったら最初から出かけないほうがいいかもと思って……。めっちゃ面倒くさい奴ですよね?
――いやいや(笑)。一人行動のほうが好きですか?
西森杏弥 でも、日によっては一人が寂しいこともあります。小学生の頃、仲間はずれにされたことがあったんです。いつも一緒に下校していた友達に急に誘われなくなったことがあって。「私、大丈夫だから」って言いつつも、まあまあ寂しいじゃないですか。
――平気な素振りをしてたけど本当は……。
西森杏弥 泣いてました。私のことを「高知の女やき、きっと気が強い」って思われているファンの方もいて、それも間違いじゃないんです。言いたいことがあればパッと言うし、嘘がつけないし。でも、考えすぎだったり、落ち込みやすい部分もあるんですよね。ネガティブなくせに強がりな性格って、可愛らしくないですね。
――西森さんにネガティブなイメージがなかったので意外かもしれません。
西森杏弥 この1年間、人前に出るときは無意識に自分のそういう面を隠してたんだろうなって思います。ただ、泣いてる場面も割と世に出てるから、キャラがブレブレなんです(笑)。
――強さや脆さも含めて、人間味に溢れていると思います。
西森杏弥 ファンの方にも「人間味あるね」ってよく言われるんです。どういう意味でそう言ってるのか、私はよくわからないんですけど。
原稿/宮田英一郎
西森杏弥プロフィール
西森杏弥=にしもり・あや|2003年7月18日生まれ、高知県出身。真夜中、ひとり暗闇で反省会を繰り返す、考えすぎな哲学者。いっそキャラバンに乗って田舎まで走り去りたい気持ちを抑え、今日も夜空を見上げて人生について考える───。愛称は「あやちゃん」「あやもり」。
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