2024-10-02 19:00

AMEFURASSHI・愛来「やっぱりチームなんだ」休養を経て改めてメンバー&スタッフに感謝

AMEFURASSHI・愛来にインタビュー
AMEFURASSHI・愛来にインタビュー
撮影/篠田直人

9月16日に、LINE CUBE SHIBUYAでのワンマンを控えたAMEFURASSHIだったが、8月に愛来が足首を骨折。治療のため一切のライブ活動を休止することとなった。エースを欠くという危機的状況に不安が渦巻く中、なんとかライブ当日に復帰。愛来の登場に客席は熱狂に包まれ無事幕を下ろしたのだが、どうしても彼女の胸中が気になり、ライブ翌日に緊急で取材を敢行。休養中に出会った感情、そして彼女のパフォーマンスの原動力を改めて訊いた。

トラウマをガソリンに

――8月頭、ライブ中に足首を骨折してから1カ月半。9月16日のLINE CUBE SHIBUYAでライブに復帰し、グループ史上最大規模のワンマンを成功させた翌日のインタビューになります。

愛来 4人でのライブは久しぶりだったので、ステージに立つことが正直怖かった部分もありました。夏に予定していたライブやイベントに出演できなかったから、もしかしたら怒ってるんじゃないかとか、心配をかけて申し訳なかったなとか、そういうネガティブな感情がライブ前にはけっこうあったんです。だから、ステージに立ってColors(AMEFURASSHIファンの呼称)の声援が耳に届いて、安心したっていう気持ちが一番ですね、昨日のライブに関しては。

――休業期間もネガティブな気持ちだった?

愛来 そのときの感情をどう表現したらいいかちょっとわからなくて、うまく言えないんですけど、マイナスな気持ちになってしまう期間ではありました。やっと「これからだね!」っていう状況になっていた時期だったし、夏はイベントもあって特に大事な季節だっていう自覚もあったので。出演が決まっていたフェスもたくさんあたのに、そんな大切なときにケガをして、本気で落ち込みました。一つのライブ、イベントでどれほど多くの人たちが動いてくれているかも理解しているので、そういうことも考えると「どうしよう……」という気持ちになったし、こんな状況でSNSに笑顔を投稿したらどう思われるんだろうとか、休んでいる期間は気持ちと行動が噛み合わない時期だったなと思います。

――マイナスな気持ちが大きい中で、プラスになった部分もあるんじゃないですか?

愛来 あらためて気づけたのは、やっぱりチームなんだということです。私が動けなかった期間、メンバーが私の分まで頑張ってくれたり、スタッフさんがやさしく支えてくれたり、昨日のLINE CUBEも、「愛来ができることをしよう」って、ライブの演出を変えてくださって。本当に周りに支えられているなと感じたし、チームってやっぱりいいなと思いました。

――その結果、ケガの状況を考慮した椅子を使ったパフォーマンスが新鮮な印象を残したり、ホールならではの大型LEDスクリーンを活用した表情表現で、激しいダンスでは見せることのできないキュートさをアピールしたり、新たなAMEFURASSHIの魅力を幅広く感じられるライブになったと思います。

愛来 ありがとうございます!

――そんなライブを終えた今は、さすがにポジティブモードなんじゃないですか?

愛来 ポジティブというか、休んでいる期間の自分にあきれましたね(笑)。ライブでみんなの前に立ったら、落ち込んでいる暇なんてないし、みんなはそういう私を求めてないし、落ち込んだってプラスになることは一つもないし、切り替えていかないといけないんだ、もう切り替えていこうっていう。休んでしまったことで、やらなきゃいけないんだという使命感、責任感が以前より強くなりました。

――あらためてセンターの自覚、エースの覚悟が強まった感覚はありますか?

愛来 そうですね。それに、絶対に昔に戻りたくない、このままでは終われない、満足できないという気持ちも、変わらずに強いままです。

――戻りたくない昔というのは、3B junior時代だったり、アメフラの初期だったり。

愛来 そうです。ライブが決まっても、それまでと同じ規模の会場で、しかも埋められないという状況が続いていた時期です。苦い思いをしていた時期で、その頃に対してトラウマじゃないですけど、ちょっと恐怖心というか……本当にもう戻りたくない。この恐怖心は、私たちがどんどん成長して、いつか横浜アリーナでワンマンライブができるぐらいになったとしても、なくならないと思います。でも、それが悪いことではない気がするんです。

――トラウマをガソリンにするというか。

愛来 そうですね。トラウマから逃げずに、向き合ってエネルギーにする感じです。

――9月10日にデジタルリリースされたニューアルバム『Flora』の内容も良かったですし、ワンマンライブの規模も大きくなり続けていることを考えると、もっと自信を持っていいと思ってしまうんですけどね。

愛来 うーん……ステージに立ってるときは、自信があるんですよ。スイッチが入って人格が変わるというか。でも、自信を持つのはそこだけでいい気がしていて。常に自信を持っていたり、褒められれば褒められるほどAMEFURASSHIは調子に乗っちゃうというか……いや、そこまで調子に乗るってわけではないですよ(笑)。ただ、褒められて調子に乗るより、レッスンで先生に叱られたほうがエンジンがかかる人たちではあると思います。最初は落ち込んだりもするんですけど、時間が経つと「やってやろう!」という気持ちになる性格のメンバーというか。

――じゃあ、あまり褒めないほうがいい?

愛来 いや、褒めてはほしいです(笑)。

取材・文/大久保和則

愛来プロフィール

愛来=あいら|圧倒的な華で会場を掌握する、AMEFURASSHIのはなまるアイドル。彼女がステージに立つとフロアにいる全員が満開の笑顔になっていることから、その状態を「場内フローラ」と呼ぶとか呼ばないとか。

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