黒沢薫(ゴスペラーズ)、中西アルノ(乃木坂46)を称賛「いつも頼もしくてめちゃくちゃありがたい！」

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昨年12月からCS放送「TBSチャンネル1最新ドラマ・音楽・映画」にて月1回不定期放送がスタートした音楽番組『Spicy Sessions』。このたび9月・10月放送回のゲストが決定。このたびMCを務める黒沢薫(ゴスペラーズ)と中西アルノ(乃木坂46)のオフィシャルインタビューが到着した。

番組開始以降、音楽ファンから注目を集め、観覧募集には毎回1000通を超える応募がある。観覧者が現場で生きた音楽に触れた感動をSNSでポストすることも増えている中、先日、地上波での総集編の放送、さらには無料配信サービス「TVer」でも配信され、認知度が一気に高まった。なお9月28日(土)放送回のゲストはSIRUP、10月26日(土)放送回のゲストは夏川りみ。

MCオフィシャルインタビュー

――8回目の放送はピアノと黒沢さん、アルノさんの2人のセッションでしたが、まずはその感想をお願いします。

黒沢薫：実はあの収録まで、アルノさんの音楽的ルーツとかをしっかり聞いてなかったので、そこをちゃんと聞けたのがよかったですね。それでちょっと距離感が縮まった感じはありましたね。

――そうですね。今日の収録でも、セットチェンジの間とか、2人ともずっと音楽の話をしてましたよね。あと「Beauty and the Beast」が素晴らしかったです。

中西アルノ：ありがとうございます。うれしいです。

黒沢薫：今回の「Beauty and the Beast」って、本当に大きな挑戦だったんです。アルノさんの歌に対する集中力、歌の力を信じて歌ったんですけど、実際に歌った後は達成感がすごかったですね。

中西アルノ：(うん、うんと頷きながら)ほんと……「Beauty and the Beast」については、終わって、まず肩の荷が下りたなっていうのが率直な感想です(笑)。曲と向き合うっていう意味では、すごくエネルギーを使う楽曲だったし。1曲で10曲分ぐらいのエネルギーが必要だったくらい。本当にいっぱい聴いて、たくさんエネルギーを使って1曲に向き合ったなと思いますね。

黒沢薫：「Beauty and the Beast」のアルノさんの歌は、技術も十分足りていたと思うんです。でも技術だけじゃダメで、やっぱり(曲と)向き合う姿勢っていうのはとても大切で。2人で一緒に一つの曲を作り上げていく曲だったということもあって、2人の曲への向き合い方が近くなっているなと感じますね。これは番組が始まる前から言ってることなんですけど、やっぱり、ただの歌うま(＝歌がうまい人)を目指しているわけじゃないから。そうじゃなくて、もっと音楽してるんです。それが改めて分かったことがすごくうれしいです。

中西アルノ：今回10回目の収録で、バンドの音が大きくなった時に、自分もこうして(……と自分の目の前で右手で斜め上に向かうような線を描くジェスチャー)……盛り上がっていくとか。曲の中での緩急をバンドメンバーや黒沢さんと一緒に作っているって感覚がすごくあって。決めのところも、それ以外の強弱の部分も、意識しなくても音と合っていくなって感じましたね。

黒沢薫：毎回、全く違うタイプのゲストアーティストに対して、どんなふうにアプローチしていけば、いい形、いい番組にしていけるかっていうのが、バンドも含めて番組を作るチームが、説明しなくても同じ方向に向かうようになってきたのもすごく大きいと思うんです。アルノさんもチームの一員なので、いつも頼もしくてめちゃくちゃありがたい！

――ちょうど10回放送分の収録を終えて『Spicy Sessions』という番組が、次のフェーズに入っていくって感じでしょうか。

黒沢薫：そうですね。アルノさんへのむちゃぶりが、もはやむちゃぶりじゃなくなってるから(笑)。

中西アルノ：いやいや(笑)。むちゃぶりですよ！

黒沢薫：いやいや、ハーモニーを捕まえてから(自分の)モノにするスピードが全然違う。今日はためらいが全くなかった！

中西アルノ：ははははは(笑)。

黒沢薫：だからむちゃぶりじゃなくて、一緒に作り上げていくっていう形を今後は模索していくことになるでしょうね。

中西アルノ：はい、そうですね。『Spicy Sessions』が始まって、最初の頃は“どうしよう、どうしよう”って思うばかりだったのが、本当にちょっとずつ、スッて挑戦できるようになったり。あとは、他のお仕事とかでも、物おじしなくなったなぁと自分でも思いますね。そういうところはこの番組で培ったところだと思いますし、あとは本当に(黒沢さんが)仰っていたみたいに、今までは“こういうことに挑戦してみよう、あぁいうことに挑戦してみよう”っていうのだったものから、今回「Beauty and the Beast」っていうとても難しい楽曲を、時間をかけて作り上げるっていう。これだけ時間をかけて曲と向き合うのも、また新しかったんですよ。

黒沢薫：そうだね。確かに。いつもよりも、向き合う時間を取れたっていうのも大きいよね。

中西アルノ：本当に。だから、成長に終わりはない、どういう形であっても伸び続けられるっていう……そう思うことができるのが『Spicy Sessions』ですし、自分の新しい一面を見つけてくれる番組だなと、改めて思いました。