“天真爛漫なプリンセス”掛橋沙耶香さん、6年間本当にお疲れさまでした
「もしかしたら・・・」と昨年以上に希望を抱いた今年の夏。彼女が復帰した乃木坂46の夏をもう一度この目で見たい。誰もがそう思っていた矢先、その願いは突如として思わぬ方へと風向きを変えた。
先日、乃木坂46の4期生・掛橋沙耶香さんが6年間の活動をもってグループを卒業し、同時に芸能界も引退した。加入するきっかけとなった2018年の坂道合同オーディション。その最終審査日と同じ8月19日に卒業することが発表されると、卒業まであと9日という短すぎる時間に、動揺を隠せないファンの声がSNSのコメント欄を埋め尽くした。
活動最終日となる当日は『乃木坂46掛橋沙耶香 卒業セレモニー』と題した事前収録の4期生ライブがYouTubeにて配信され、画面越しではあるが、約2年ぶりに掛橋さんの歌って踊るアイドルとしての姿を見ることができた。
活動再開が一番の願いだったが、「“あの日”を最後にこのままそっと卒業してしまうのでは?」という覚悟も心の片隅にはあった。そんな中で、彼女の笑顔を見届ける場所を最後に用意してくれたスタッフの方々と、勇気を持って出てきてくれた掛橋さん。そして、掛橋さんを支えていた全ての人に感謝の思いでいっぱいである。
大人っぽさが増した姿。答えの幅をさらに広げた持ち前のポジティブ思考。誰かに頼るという選択肢が増えたこと。生野菜が好きになったという食生活。療養していた2年間で彼女が大きく変わったのはこれくらいで、淡々としたマイペースな話し方やメンバーとの接し方、4期生曲『Out of the blue』の世界一弱い猫パンチなど、いい意味で以前から変わらない彼女がそこにいて安心した。
毎年恒例となった夏のイベント『真夏の全国ツアー』は今年、9月の神宮公演3日間を終えて無事に閉幕。全員がプリンセスというテーマで、メンバーそれぞれに付いたユニークなキャッチフレーズが話題となった。もしも掛橋さんがここに立っていたのなら、“天真爛漫なプリンセス”というキャッチフレーズを彼女に付けたい。無邪気で明るい、よく笑う、よく食べる、好奇心旺盛、想像力が豊か…といった意味を持つこの言葉がぴったりである。
このように「もしも掛橋さんがこの先も乃木坂46にいてくれたら」と想像を膨らませると、演技の世界に興味を持っていた彼女の、本格的な舞台やミュージカルを私は見てみたかった。2019年開催の4期生舞台『3人のプリンシパル』では、会場にいるファンの投票によって決まる3枠しかない配役に、全16公演中の6公演でジュリエット役を獲得した掛橋さん。
同じ役を演じた数でいえば、賀喜遥香さんがロミオ役を7公演獲得した次に多い数である。初めて役を勝ち取った4公演目まで、ジュリエット役に立候補し続けるという彼女らしい強い意志もこの舞台で感じられた。以後、ドラマ出演や地元・岡山県の企業CMに起用される活躍を見せる。この企業CMは掛橋さんがアコースティックギターで弾き語りをするシーンが印象的で、得意とする弾き語りは彼女の代名詞である。芝居も歌も得意な掛橋さんの俳優姿をもっと見てみたかったのが本音だ。
事実上、掛橋さんは既に卒業と引退をしている。しかしこれは私のエゴなのだが、ブログの閉鎖やメッセージアプリの終了、収録済みのテレビ・ラジオのオンエアなど、これら全てが終わった日がまさに本当の意味でグループを卒業する日だと思っていて、それに当たるのが、9月19日まで期間限定で配信されている掛橋さんの卒業セレモニーである。ぜひ最後の最後にもう一度、彼女の勇姿を心に焼き付けてもらいたい。
前世の記憶がある掛橋さんは、「前世は“くつぬぎ石”だった」と話していた。不思議なことに彼女は、くつぬぎ石としての最期の瞬間まで鮮明に覚えている。
「私の前世は乃木坂46という女性アイドルグループのメンバーで、卒業したあとは◯◯になって幸せな日々を送る天真爛漫な人でした」
きっと来世ではこう語っていることだろう。◯◯にはどんな未来が待っているのか。まだまだ続く彼女の人生が幸せな日々でありますように。さぁちゃん、6年間本当にお疲れさまでした。
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