「櫻坂46三期生ライブ」が開幕!『マモリビト』で開花する三期生11名の覚悟とは!?
9月12日と13日の2日間、国立代々木競技場第一体育館で、櫻坂46の「三期生ライブ」が開催されている。三期生の単独ライブは2023年11月の「新参者」公演以来で、既に大阪城ホールでの追加公演が発表されるなど、彼女たちの人気・注目度の高さが窺える。東京ドーム公演を筆頭に、数々のライブを経験した彼女たちの、約10カ月前からの成長した姿。そんな彼女たちの期別楽曲の中から、今回は先輩メンバーからも好評の楽曲『マモリビト』に注目したい。
三期生楽曲には、フレッシュさが全面に出ている『夏の近道』や、彼女たちの息づかいと衣装のこすれる音だけがライブ会場に響きわたる『静寂の暴力』など、全体ライブでも人気の楽曲が多い。そんな三期生楽曲の中でも『マモリビト』は、グループの将来を担う彼女たちへの期待がありありと表現されている。また、三期生にとって大きな転機となった「新参者」では、本編最後に同曲が披露されており、感情が溢れるあまり涙を流すメンバーもいたという。
『マモリビト』の歌詞には、「とても重いその責任を 今 この腕の中に受け取った 美しい歴史と 傷だらけのその日々も全部 この聖地でみんなで誓おう そう 今度は私たちの番だ」と、櫻坂46の足跡を継承する覚悟が歌われている。
同曲が収録された7thシングル『承認欲求』は、2023年10月にリリースされている。同年3月に開催された「おもてなし会」で初めてステージに立った三期生は、約7カ月でグループの未来を担う覚悟が問われたのだ。
三期生は『マモリビト』のMVでその覚悟を見せている。それまでの『夏の近道』や『静寂の暴力』の一糸乱れぬダンスとは違い、『マモリビト』の序盤はソロダンスが多く、個人の表現力や躍動感にフォーカスが当てられている。歌詞の解釈が一つでなく、各々の感じるままに表現されているのも、この曲の魅力だと思う。
MV中盤まで薄暗かったスタジオは、ラスサビ前の間奏から徐々に光が差していく。間奏終わりのリップシーンを歌いあげると、個人の感性で表現されていた序盤のソロダンスから、三期生の気持ちが1つになったことを示すように、ラストで全員のダンスが揃っていく。個人の経験値や積み上げてきたものが光るパートと、11名が揃って、新しい1つの存在として輝く、両方の姿を目に焼き付けることができる一曲となっている。
『承認欲求』の発売時期に刊行された、『BUBKA12月号』(2023年10月末)のインタビューで小島は、「歌詞も自分たちにリンクする内容なんです。ここから何年後かには三期生が先輩となる日も来るでしょうし」と語っている。『マモリビト』の歌詞にも「若く 強い後人(こうじん)が次にやって来る日まで 誰一人ここを動かない」とあったが、インタビューから1年も満たない間に、櫻坂46は新メンバーオーディションの募集を開始。彼女たちは次のステージに進むことになった。
今回のライブでは小田倉と向井純葉が腰の怪我で休演。全員揃ってステージに立つことは叶わなかった。しかし、残った9人が約1万3千人のBuddies(櫻坂46ファンの呼称)を熱狂させてくれるに違いない。櫻坂46の全てを継承してきた三期生が、国立代々木競技場のステージで咲き乱れる。
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