SKE48林美澪、自分で選んだ道へ…
2019年11月にSKE48の10期生オーディションに合格し、10歳という史上最年少でグループに加入した林美澪。SKE48の未来を担う存在として期待され、それに応え続けた自らの卒業が迫る中、15歳の彼女が選択した無数に広がる未来について語ってくれた。
栄に走った激震
――おそらく全人類が「みれいたん、なんで卒業するの⁉」と思っていますよ。
林美澪:えー! そんなことないですよ。
――有形文化財の喪失です。
林美澪:そんないいものじゃないですよ。
――転生が早すぎませんか?
林美澪:早くても遅くても転生には変わりないです(笑)。
――決断したものを悔やんでも仕方ないですが、転生するなら早いほうがいいですよね。本人の気持ちが固まっているならば。
林美澪:たしかに。でも、新しく何を始めようというのはあんまり思いついていないんです。
――未来はそんなに固まっていない?
林美澪:何も固まっていないです。
――固まっていないにしても、希望はある?
林美澪:特に思いついてはいないけど、こうなれたらいいなというのはいくつかあります。
――それは?
林美澪:秘密です(笑)。
――それは5年後、10年後も見据えた未来ですか?
林美澪:いや、全然。自分は物事を広くとらえることしかできなくて、計画性がないんです。ほんわかと「これやってみたいな~」くらいです。本当に何も決まっていなくて、ファンの方に申し訳ないんですけど。
――誰かに相談はしましたか?
林美澪:マネージャーさんにはしていましたけど、メンバーには特にしていないです。発表する日の朝、リーダー(佐藤佳穂)には伝えました。「今日、卒業発表するんです」って。朝8時くらいにLINEで送ったんですけど、ビックリしたのかどうか、お返事の文面からはわかりませんでした。佳穂さんは冷静だから。
――親御さんには?
林美澪:親と相談して決めました。親は私の意志を尊重してくれました。
――同期には?
林美澪:同期にも言ってなかったけど、気づかれていたかもしれないです。今後のお仕事に自分の名前がなかったりすると、メンバーって「えっ?」ってなるんですよ。私は咄嗟に嘘をつくけど、バレバレですよね。同期には見抜かれていたと思います。
――同期が気づくと、他のメンバーも。
林美澪:そうですね。同じチームなら特に。でも、発表したら、皆さん泣いてくれました。そのことにビックリしました。夏のツアーの仙台公演の最後に『あの頃の君を見つけた』を歌ったんです。他の公演ではやっていなかったけど、ファンの方へのサプライズとして。私がツアーに出るのはラストということで歌ったんですけど、ファンの方が「うわー!」ってなってくれて、メンバーが一人ずつ私に感謝の気持ちを伝えてくださるサプライズが始まって。私も号泣です。メンバーも泣いてくれました。
――林さんは、自分がグループにとってどういう存在か、低く見ていないですか?
林美澪:えっ、わからないです。特に考えたことはなかったです(笑)。
――そこが不等号なんですよね。林さんの自意識と、メンバー&ファンの期待値が。
林美澪:すみません……。そうなんですかね。
――期待しているし、好きだから泣くんですよ。
林美澪:いやいや、そんなことないですよ。
「林美澪を愛でる会」
――中2の終わりにツイッター(当時)で「今年が勝負の年です」と書きましたよね。
林美澪:懐かしい(笑)。「勝負の年」の意味は、受験を控えているというのがひとつ大きくあって、それだけじゃなくて、きっと新公演も始まるだろうと。それを両立させないと新公演を成功させられないから「勝負の年」と書いたんです。だから、卒業することとは関係ありません。
――そして、第一志望の高校に合格できた。
林美澪:はい。ありがたいことに。
――第一志望に入れたことと、卒業することは関係あるんですか?
林美澪:それも関係ないです。学業うんぬんは関係なくて。両立は大変だけど、学校とSKE48は切り離して考えているので。学業が大変だからといってSKE48を辞める理由にはならないと思っています。
――仕事とテストが重なることってありますよね。
林美澪:ありました。でも、小学校からそんな境遇だったので。「いつものこと」としか考えていなかったです。小学校の時は全然勉強してなくて、中学から本気を出したんです。仕事が忙しいかどうかより、テストはその時に寝る時間をどれだけ削って勉強したか、なので。そういえば、『あの頃の君を見つけた』の時、(MV撮影の)沖縄から帰ってきた翌日が定期テストで。メンバーが沖縄に次の日もいるのに、私だけ前日に帰って、テストを受けて……っていうことはありました。せっかくの沖縄を満喫できなくて。帰りの飛行機でも勉強してました。でも、それが通常営業なんです。
――今、高1ですよね。2学期の中間テストは勉強時間がたっぷりありますよ。
林美澪:逆に勉強しなくなりそうですけど(笑)。
――SNSは続けますか?
林美澪:それも悩んでます。アカウントを消すことはないと思うけど、まだわからないです。
――話を聞いていると、いろいろと考えている段階ということのようですね。
林美澪:全然決まっていないんです。私が優柔不断なのもあって。やりたいことが多すぎて、何から手をつけていいかわからない、みたいな。
――その「やりたいこと」は名古屋にいてもできることですか?
林美澪:できなくもないと思います。でも、難しいかもしれない。何とも言えません。
――もう大学のことは考えていますか?
林美澪:行きたいですけど、どの選択をするかで行けなくなるかもしれません。勉強の道を選ばなかったら大学には行かないでしょうけど、8割くらいは行きたいと思っています。
――揺れ動く時期ですからね。今の考えが2年後には変わっているなんて、よくありますから。
林美澪:私は意志が固くないので、人の助言に流されちゃうんです。ここにアイスが2個あったとして、誰かが「こっちの方が美味しいよ。食べないと、人生半分損するよ」って言ったら、そっちに流されちゃうんです。
――林さんが卒業するとしたら高3の頭かなと想像していました。受験に専念するために。
林美澪:それだと7~8年在籍したことになりますね。
――何が印象に残っていますか?
林美澪:やっぱりセンターですね。小さい頃の記憶ってなくなるじゃないですか? だから、あまり覚えていないですけど、頑張っていたんだろうなとは思います。でも、もうちょっとちゃんとした顔で出たかったです。顔がまだ出来上がっていないんですよ。アイドルに慣れてもいないし、メイクも教えてもらっていなかったから、今の状態で立ちたかったですね。その時の良さもあるだろうから、「まあ、いっか」と思って、目を瞑っています(笑)。
取材・文/犬飼華
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