「えなこ夏の表紙ジャック」、今年もいよいよフィナーレ！ えなこりんの、最もフィジカルで、最もアクティブな夏を、最もセクシーなやり方で締めくくらせていただきます。

「愛」こそはすべて

──えなこさんがさまざまな雑誌の表紙を飾る、2024年の「表紙ジャックキャンペーン」のラストでございます。

えなこ：まさか4年連続で表紙ジャックをやらせてもらえると思ってなかったのですごく嬉しいです！ カバーはその雑誌の顔になることだから、すごく責任を感じるし、ちょっとでも貢献できたり、恩返しができたら嬉しいなって。でも今回はさすがに数が減るのかなと思ってたので、「16誌も飾らせてもらえるんだ！」とびっくりしてます。私の中では表紙ジャックは去年で終わりだと思ってたんですよね。

──2022、23年と「カバーガール大賞」のグランプリを獲得されましたが、24年は企画自体が「トップカバーアワード」になり、レギュレーションも変更され、えなこさんは4位となりました。

えなこ：だから「三連覇して殿堂入り」みたいな、綺麗な終わり方をちょっとイメージしてたんですが、それが叶わなかったんですよね。それで「よし！ 今年もカバージャックをやろう！」と(笑)。

──ある種の負けん気的な部分もあった？

えなこ：そうですね。A型だし、完璧主義なので(笑)。

──でも、男性アイドルや大谷翔平選手などが占める中で唯一の女性受賞者なので、すごいことだと思います。

えなこ：うれしいです。でも「ランキング自体」にはこだわってないんですよね。グラビアをいつまでできるかはわからないから、それを楽しめたらいいなと思ってます。

──2カ月間で16誌の表紙なので、3～4日に一回はカバーを飾られていますね。お休みはありました？

えなこ：撮影以外にも、PPE41でTIFに出演させていただいたのでその練習があって、同じ時期に『呼び出し先生タナカ』でのアイドル企画「東京湾岸がーるず」の新曲制作と練習、それからコミケの準備、バラエティ番組の収録……そういう全てが夏前に入ってきて、その時期はちょっと一回爆発しました(笑)。普段あんまり感情を表に出さない、内側に溜め込むタイプなんですけど、さすがにプチンと切れちゃって、「もう無理だ……私なんか……」と密かに泣いてしまって。あと第一声が「仕事辞めようと思ったことある？」から始まる、長文のレシートみたいなLINEを友達に送って(笑)。

──心配過ぎる！

えなこ：コスプレやグラビアだけだったら平気だったかもなんですが、歌とダンスっていう本業じゃない活動もあったので、余計にメンタルに来ちゃったかもですね。でも、そこで頑張ったものが表紙や作品として世に出始めて、それを告知するたびに「頑張ってよかったな」って思います。

──やはり自分の本業はコスプレという思いが強い？

えなこ：そうですね。TIFにもPPE41という「企画」で出演させていただいているし、「アイドル」として出ているつもりは全くなくて。私はアイドルがすごく好きだし、リスペクトしてるからこそ、アイドルとして活動しているわけではないのに、自分がアイドルだと思ってイベントに出たとしたら、それは真剣にアイドルをやっている方に失礼だし、私自身も自分を許せないだろうなって。だから、そこはきっちり分けて活動しないとな、と思っています。

取材・文／高木“JET”晋一郎

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