NMB48小嶋花梨と泉綾乃が明かした、10年ぶりオリジナル新公演への葛藤
今年5月、NMB48は劇場オリジナル新公演『天使のユートピア』をスタートさせた。10年半ぶりとなる新たな挑戦に、グループを支えるキャプテンの小嶋花梨と、新舞台のキャプテンを任された泉綾乃に新公演への思いを語ってもらった。
初めての弱音
――初日を迎えるまでに印象的だったことはありますか?
小嶋花梨 上西怜ちゃんがリハーサルにほとんど出ていなかったんです。福岡で舞台があったので。その穴をわかニャン(隅野和奏)が埋めてくれていました。そういう支え合いは改めてすごいなって思いました。怜ちゃんに振り付けを教えるために動画を送ったり。
泉綾乃 リハの最後のほうは時間がなくなってきて、しっかり振りを合わせる時間が取れなかったんです。バラバラではないけど、本当はもっとしっかりと揃えたかったのになという後悔がちょっとあります。時間も迫っていたし、体力的な問題もあって。
小嶋花梨 めっちゃリハしてきたからね。そうなると、どんどんしんどくなってくるから。その上、ゲネプロ直前になっても変更があったりして。
――AKIRA先生に言われて、覚えていることはありますか?
小嶋花梨 今回、AKIRAさんが初めて弱音を吐いていたんです。
泉綾乃 不安にしてるAKIRAさんを初めて見ました。
小嶋花梨 いつもは堂々としているのに、その姿はどこに行ったんだろうと思って。
泉綾乃 ずっとそわそわしてました。
――舞台監督さんから言われて覚えていることは?
泉綾乃 ゲネ終わりか、通しリハ終わりか忘れましたけど、「もっとできるよね」と言われた時は、「悔しい!」って思いました。確かに時間が足りなかったけど、選抜メンバーでやらせてもらっている以上、通常の公演よりもいいものを見せないといけないと思っていたのに、そう言われたら悔しいですよね。初日は絶対ぎゃふんと言わせてやろうと思いました。
小嶋花梨 初日の前に喝を入れていただいたんですけど、終わった後は「やっぱり選抜だな」って言われました。でも、本番を終えて、自分たちとしては褒められるほどの実感はなかったんです。
泉綾乃 私もそうです。
小嶋花梨 踊っている自分たちはわからないからね。でも、ほっとしました。それだけのクオリティまで持っていけたんだと思って。
泉綾乃 公演回数は今のところ少ないですけど、自分たちでクオリティを上げていかないといけませんね。
取材・文/犬飼華
小嶋花梨=こじま・かりん|1999年7月16日生まれ、埼玉県出身。献身的にNMB48を支える圧倒的リーダー・コジリンカーン。大阪から世界へ愛と勇気のメッセージを届ける人民のためのアイドルとして日々躍進中。愛称は「こじりん」。
泉綾乃=いずみ・あやの|2004年11月22日生まれ、京都府出身。鍛えに鍛えたアイドルスキルで毎日のビルドアップが止まらないアヤノルド・シュワルツェネガー。ドラマ出演で磨かれた演技力や新公演でのリーダーシップの発揮と日々ファンを魅了してやまない存在に。愛称は「あーのん」。