NMB48安部若菜・塩月希依音・坂田心咲が明かす新公演の舞台裏
NMB48のオリジナル新公演の選抜メンバーから3人がインタビューに登場。公演のセンターポジションに抜擢された塩月希依音、そして共に新たな舞台を立つ安部若菜と坂田心咲がそれぞれの立ち位置から新公演に懸ける思いを語った。
神公演ふたたび
――新オリジナル公演を実施すると発表されたのが、今年の元日でした。
安部若菜 私たちもその発表で知って、ビックリしました。まさかオリジナルを作ってもらえるとは思ってなかったので。
塩月希依音 新春公演はいつも何か発表があるから、「その角度からきたか!」と驚きました。でも、選抜で公演させてもらえることにワクワクしました。
坂田心咲 「なんばらえてぃー」公演みたいな、チーム公演以外の公演かと思ったら、全曲オリジナルで、衣装も全部新しく作ると聞いて、そこにビックリしました。
安部若菜 ドラ3は7年目になるんですけど、初めてのことで、今でも信じられないです。
塩月希依音 NMB48初のオリジナル公演は「ここにだって天使はいる」公演で、神公演と言われてきたわけですけど、私たちはオリジナルメンバーではないから、羨ましさはありました。でも、自分たちの代で新しく公演を作れることがありがたいと思います。
――サウンドプロデューサーはCarlos K.さんで、AKB48『Green Flash』、NMB48『Must be now』『僕以外の誰か』、西野カナ『あなたの好きなところ』などを手掛けた方です。
安部若菜 発表された時は新しさへの楽しみと不安とがありました。NMB48の曲といえば、秋元康さんの作詞なので、新公演の曲を聴いて、歌詞や曲の雰囲気の違いを新鮮に感じました。
塩月希依音 どんな方向に変わるのだろうという楽しみが大きかったです。自分たちをどう料理してくれるのだろうっていう。
――初日まではどのように進んでいきました?
塩月希依音 M1の『OUR STORY』はゲームのタイアップ曲だったので、早く届きました。それが4月の頭かな。
安部若菜 まずM1をレコーディングして……。
塩月希依音 それから東京のユニバーサルミュージックさんの本社に選抜メンバーが集合して、全曲を聴かせてもらいました。で、1曲ずつ説明がありました。「この曲にはこんな思いがある」とか「これは誰をイメージして作った」とか。そこから1日3~4曲ずつ振り入れが始まりました。
安部若菜 それも4月の1週目だった。
――それはかなりタイトですね。
塩月希依音 いつもライブのスケジュールはもっと短いので、「あっ、今回はちょっと余裕ある!」って思いました(笑)。初日までの前半2週間で振り入れして、後半2週間で振りに磨きをかける……という感じです。
――振り付けは全曲AKIRA先生ですか?
塩月希依音 4曲はAKIRA先生のチームの先生がいらっしゃるユニット(らねっと)のみなさんが振り付けを担当してくださって、その他はAKIRA先生の振り付けです。全曲の監修もしてくださっています。
安部若菜 全曲、息がかかってます(笑)。
――レッスン期間で覚えていることは?
坂田心咲 ライブのリハーサルだと、先輩と後輩の差が出てしまうんです。先輩は過去に踊ったことのある曲が多いから。ですけど、今回は全員一斉のスタートだったんで、先輩方が「これってどんな振りやったっけ?」って後輩に聞いている光景が新鮮でした。これがオリジナル公演なんだなと思いました。
塩月希依音 この公演は選抜メンバーが出演するので、常にメラメラしていました。「今日、体調良くないわ~」と言ってるメンバーが、曲が流れた瞬間、バリバリに踊りだして(笑)。「さっきの嘘やん!」みたいな。そういうメンバーがいると、こっちも負けてられへんってなるんです。相乗効果があって、選抜でリハをする意味を感じました。
安部若菜 みんな選抜なんで、リハに無駄がなかったです。振り覚えも早いし、淡々と進んでいきました。みんな職人、みたいな。その雰囲気がやりやすかったです。
塩月希依音 リハの期間って毎回息が詰まるものなんです。一気に詰め込むから。でも、今回はレッスン場に笑いが起きたりして、みんなの気持ちに余裕がありました。
取材・文/犬飼華
塩月希依音=しおつき・けいと|2005年12月15日生まれ、大阪府出身。新公演でセンターの座を射止め、さらに多くのファンから愛されること間違いなしの“しおづきんちゃん”。高校を卒業し大人になった今では「ケイト旅」の途中で寄り道することも。愛称は「けいと」。
安部若菜=あべ・わかな|2001年7月18日生まれ、大阪府出身。著作「アイドル失格」は実写ドラマ化を果たし、著述も勢いに乗るワカナ・クリスティ。鍛えた表現力と幅広い知識で次の時代へ急行。愛称は「わかぽん」。
坂田心咲=さかた・みさき|2005年11月8日生まれ、大阪府出身。ひとたび舞台に立てば洗練された動きで美しく魅せるオードリー・サッカターン。29thシングル『これが愛なのか?』では塩月とWセンターを務め恋慕に舞った。難波の休日は家でのんびり過ごす派。愛称は「さかたん」。