2024-06-24 18:00

『日向坂46時間TV』で東京五輪・空手銀メダリスト清水希容さん直伝の「魂の演武」を披露した正源司陽子にメンバーもガチ感動!

6月21日(金)21時から23日(日)19時まで放送された、「ひなたフェス開催決定記念!日向坂46時間TV~全国おひさま化計画~」。これまで乃木坂46が行ってきた46時間TVに、今回、日向坂46が初挑戦した。9月7日(土)・8日(日)に宮崎市で開催される「ひなたフェス」に向けて、全国の「おひさま」(ファンの総称)と共に盛り上げていくのが狙いだ。

「ひなたフェス」に向けて大事な挑戦となる46時間TV。そんな長丁場のオープニングアクトを任されたのは、最新シングルの『君はハニーデュー』でセンターに選ばれた、四期生の正源司陽子だ。

彼女が行ったのは「ひなたの自由時間」。このコーナーでは、各メンバーが「自分の好きなこと」や「アピールしたいこと」、「改善したいこと」などを自由に企画し、与えられた約15分間で表現する。一発目となる「ひなたの自由時間」にて、正源司が提案した企画は「空手の演武披露」。『日向坂で会いましょう』で初登場した際に紹介されて以来、披露することがなかった特技を生放送で行うというのだ。

正源司の空手歴は小学1年生から中学1年生の秋ごろまでで、黒帯の一歩手前である「茶帯」が彼女の持つ最高位となる。そんな彼女が生放送で披露する演武は、彼女が取り組んできた流派の中でも最高難度の「チャタンヤラクーサンクー」。「これまでやったことがなくて、不安」と語る正源司には、46時間TVのトップバッターを務めるプレッシャーがのしかかる。つまり、9月の「ひなたフェス」成功に向けて、グループの大事な一歩目を彼女は任されたのだ。

本番1カ月前に行われた練習の初日。準備を進める正源司のために力を貸してくれる救世主がいた。2020年の東京オリンピック代表で銀メダルに輝き、今年の5月に現役を引退した清水希容さんだ。幼少期からの憧れの存在を目の前にした正源司は、「とんでもないことが起きちゃいました! 17年間生きてきて、一番すごい人に会いました」と興奮を隠せない。強力な助っ人の指導のもと、一挙手一投足、演舞の流れを体にたたき込んでいった。

憧れの存在との時間に休むことなく全力を費やす正源司。今までやったことのない「二段蹴り」の教えを請うと、オリンピアンの的確な指導も相まって、すぐさま習得。6年間で身につけた空手の基礎は失われていなかったようだ。練習初日は型の流れを確認し、清水さんとの挨拶を済ませた正源司は床に倒れ込んだ。久しぶりの空手の稽古に疲労困憊かと思われたが、「やっぱ美人でした!」と我慢していた本音が漏れて、憧れの存在に稽古をつけてもらう緊張感に疲れたようだ。

その後は本番まで自主練を積み重ね、技の精度を地道に上げていく毎日に。型の練習で赤くなった腕が日々の鍛錬の過酷さを物語っていた。正源司は本番三日前に急遽、清水さんにリモートでアドバイスを求め、演武披露に向けて準備を進めた。

VTRが終わり演武会場に切り変わると、何もない真っ白な部屋で背後からスポットライトを浴びる正源司の姿が。直前のVTRでは、「ぜひ見てください!」と、喜々として伝えていた彼女の姿はなく、真っ白な道着に身を包み、腰には黒帯。正面を向くその視線と佇まいからは普段の“ハッピーオーラ”とは違う、張り詰めた空気が漂っていた。演武名を叫び、型が始まると、無音だった空間に道着が擦れる音や空気を切る音、肘と手の衝突音、踏み込みの足音、呼吸音だけが響く。練習で使用したマットや競技用の畳とは違い、固く冷たい床の上では、すり足で移動する際に「キュッ」と乾いた音が鳴り、練習で苦しんだ、跳んで着地する際の恐怖感を倍増させるような環境だ。そんな環境をもろともせず、正源司は型を披露。途中で技を決める瞬間には、気合のこもった雄叫びを上げ、普段のお転婆な姿を微塵も感じさせない、真剣勝負に挑む正源司がいた。

約2分半の演武を終え、「フッ」と一息吐いた正源司の顔に清々しい笑顔が浮かぶと、スタジオは拍手に包まれる。演武会場にいた一期生の加藤史帆は「息をのむ……、なんて言うんだろう、陽子の気迫が心臓にまで来て」と、感動のあまり言葉を上手く紡げず、同期の平尾帆夏や宮地すみれも「本気の披露を見るのは初めて。普段のイメージからは考えられない、かっこいい一面があるんだ」と述べていた。これまで見たことのなかった正源司の新たな一面は、「おひさま」だけでなく、メンバーにとっても新鮮なものだったようだ。

正源司は「企画を提案させていただいた時から不安で緊張しました。憧れの清水さんから直々に教えていただいたので、期待に応えたかった。納得の演武ができました」と感想を述べ、トップバッターという大役を果たした。演武を終えて、リラックスした正源司は指ハートポーズを見せるなど、いつものお転婆モードになり、真剣な表情と普段のはしゃいでいる表情の両方を見られる自由時間だった。グループを盛り上げるために、先陣を切り演武を披露した正源司陽子。彼女の魂の演武は46時間TVに挑むメンバーの心の中にあった一抹の不安を消し去り、自信を燃え上がらせたに違いない。

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