北野瑠華「SKE48は私を正しい道に導いてくれた」卒業を控えた心境を語る
およそ11年間所属してきたアイドルグループ「SKE48」を、6月末に卒業する北野瑠華。今回、北野にインタビューを実施し、改めてその活動を振り返ってもらった。
――アイドルを11年やってみて、わかったことはありますか?
北野瑠華 自分には向いていなかったと思います。なりたくて入ってきたわけではないけど、いつの間にか楽しいと感じるようになって、楽しいだけでこんなに長く続けてきたんですよ。歌って踊ることは楽しくて大好きだけど、団体行動は苦手だし、ファンの方との向き合い方というか、それこそ“釣る”とかできなかったので。もちろん長くファンでいてくださる方とは信頼関係ができたけど、私はありのままの自分でいることしかできなかったから。それで悲しませてしまったこともありました。そもそも自分がこうなりたいとか、センターに立ちたいとか、前に出たいとか、そういう競争心が昔からなかったんです。SKE48だけじゃないと思うけど、アイドルでいる限り、絶対に上を目指すべきじゃないですか。だけど、その気持ちがあったらファンの方も押し上げようとしてくださるんでしょうけど……。そういう意味で、向いていなかったなって思います。
――でも、11年もやってきたわけですから。
北野瑠華 私、SKE48に入っていなかったら変な道に進んでいたと思います。岐阜の田舎で育ったから、ジャージで歩いてた可能性は高かったです(笑)。SKE48に入って、まともな人間になれました。自分に何ができそうか、見つけさせてもらえた場所でした。
――入ったのは何歳でしたっけ?
北野瑠華 中1です。その頃って、田舎育ちにはヤンキーがカッコよく見えるんですよ。「ああなりたい!」とか思って、髪の毛を長くして、ジャージで歩いてる先輩に憧れたんです。そうなりたいと思って、めっちゃ頑張ってました(笑)。そのタイミングでSKE48に入ったから、ヤンキーへの憧れがどんどん消えていったんです。危なかった~! SKE48は私を正しい道に導いてくれました。
――そういえば、卒業後、岐阜関連の仕事はどうなっちゃうんですか?
北野瑠華 一旦終わることになると思います。でも、SKE48だから出会ったご縁ですから、卒業するからさよならというのは悲しいので、別の形で何かできたらいいなと思っています。
取材・文/犬飼華