イコラブ野口衣織「プレッシャーを背負わずパフォーマンス」
アイドルグループ「=LOVE(イコールラブ/イコラブ)」の野口衣織にインタビューを実施。16thシングル『呪って呪って』センターへの思いを語った。
色と呪い
──リリースから少し日は経ちましたが、16thシングル『呪って呪って』について伺えたらと思っています。野口さんが楽曲のセンターだと知ったタイミングはいつでしたか?
野口衣織 歌割りが決まる前に指原さんから連絡をいただきました。
──プリプロが終わった段階ということですね。今回はまさに野口さんの表現力が活かされる楽曲ですが、知らされる前に、センターになりそうだなという予感はありましたか?
野口衣織 「歌詞は重ためで暗いのに、楽曲はこんなに明るいんだ」っていう方に意識が行ってて、センターは誰かなって考えていなかったかもしれないです。でも、メンバーみんなが「絶対この曲(のセンター)は衣織だよ!」って言ってくれて、「あ、じゃあ私かな?」って思いながら聴いてました(笑)。
──そこからセンターだと知って、不安や自信など、心境はどうでしたか?
野口衣織 今回の場合は、「メンバーすごい! みんなが言った通りだ」っていう気持ちが大きくて(笑)。でも、不安とか自信とかっていうよりかは、メンバーみんなが私って言ってくれて、指原さんも私にお願いしますって言ってくれたので、頑張らないとなっていう気持ちでした。『BE SELFISH』のときに、センターだからといって私だけの楽曲じゃないっていうのをわかってたつもりだったけど、いろんなことを考えすぎて周りが見えなくなっちゃってたところをメンバーに助けられたので。今回はメンバーがいてくれるから大丈夫っていう気持ちがあったので、不安はあまりなかったです。いい意味でセンターだからっていうプレッシャーを背負わずパフォーマンスできて、みんなと一緒に作ってるシングルだなっていうのを感じましたし、メンバーたちを改めて尊敬しました。
──MVでは野口さんの姫カットが印象的で。以前、「歌詞に白や黒といった単語が出てくるから、グレーヘアにするか真っ黒な姫カットにするか、2パターンを指原さんに提案した」とおっしゃっていました。姫カット自体はどこから着想を得たんですか?
野口衣織 そのとき流行っていて、好きな韓国のアイドルさんとかTWICEのモモさんも姫カットにしていたのを見て可愛いなって思っていて、この曲を聴いたときにモモさんの姫カットがパッて頭に浮かんだんです。あと、衣装は黒で和っぽい印象だったので、絶対髪に似合うし可愛いんだろうなって考えたときに、姫カットもいいなっていう選択になりました。
──歌詞は少し難解で、「私」と相手との関係性があえて明示されていないんですが、野口さん自身はどう解釈していますか?
野口衣織 もう今は関係がないのかなって思います。前は付き合ってたとか好きだったとか、女の子側には何かしらの恋愛の感情があったけど、もう今はその関係じゃなくなってて、みたいな。だから「呪って」っていうのも、忘れないで覚えていてよ、想っていてよっていう意味の呪いなのかなって思いながら聴いてます。
──じゃあ、演じるときもそういう感情を意識していますか?
野口衣織 パフォーマンスになると、またちょっと感情が変わるかもしれないです。振りの影響とかもあって、結構威嚇っぽくしちゃってるかも。
──解釈自体は主観の部分がありつつ、パフォーマンスでは客観的な目線も入れているということですか?
野口衣織 本当に時と場合によってなんですけど、そういうときもあります。その衣装を着たときやセトリの雰囲気だったり、自分の解釈とまた別の雰囲気を入れたいなって思って、表現の仕方が変わるときがあります。
取材・文/ジョックロック