宮田愛萌「一生終わんないんだな、原稿って」執筆中の苦労を明かす
小説家としても活躍するタレント・宮田愛萌(みやた まなも)の小説『あやふやで、不確かな』(幻冬舎)が、4月17日(水)に発売された。4月26日(金)、都内の書店で出版記念サイン本お渡し会イベントが開催され、その直前、宮田が報道陣の取材に応じた。
本作は、文筆家としてさまざまな活動を行っている宮田の2作目の小説作品。装丁イラストは、宮田が大ファンだという漫画家のウオズミアミ氏に特別に書き下ろしてもらった。
出来上がりを手にした宮田は「書き上がった時はずっとずっと不安だったんですけど、でもこうして表紙もすてきに描いていただいたり、帯を書いていただいたり、いろいろな方のお力によって完成したんだなと思うと、すごく重く感じるような気がしました」と、喜びを口にした。
改めて今回の作品について「テーマはコミュニケーションっていうのが難しいよね…というところから始まって、言葉にしなければ伝わらないことってあるし、今言葉にしたって伝わらないこともいっぱいあって、それが本当に難しいなっていうところから、“4組”を書こうかなって思いました。同じ人でも別の人から見たら違う面が見えてくるよねっていうところもすごく面白いなと思ったので、そういうのも描ければいいなと思って書きました」と、作品に込めた思いを明かした。
10月から1月にかけて執筆したという宮田。その苦労について「本当は11月末が締め切りだったんですけど…担当さんには本当にご迷惑をおかけしましたが、出来上がって本当によかったです」と、苦笑い&照れ笑い。続けて「1話目の成輝(なるき)という人の章では、成輝の気持ちがどうしても分からなくて、書きながら成輝ともめちゃめちゃけんかをしながら『本当にどういうこと!』『何考えてるの!』って問い詰めながら書きました。でもすごく楽しかったです(笑)。書いている時は、『一生終わんないんだな』と思って、原稿って。終わんないから原稿って言うのかなとかずっと言っていたんですけど、でも振り返ってみるとすごく楽しかったなって思います」と、その間を思い返した。
そして、ひときわ目を引く装丁について「大好きなウオズミアミさんに描いていただけて、それが本当にうれしいという気持ちと、あと主人公の冴(さえ)を書いていただいたんですけど、『ウオズミさんからはこうやって冴が見えているんだな』と思うと、なんだか私の知らない冴を知ったような気持ちもあって、それがちょっとドキドキしました」と、感謝の気持ちも伝えていた。
小説『あやふやで、不確かな』あらすじ
どこにでもいる普通の女の子、冴。冴からの愛を信じられなくなった伸。友人が恋人と別れたことをきっかけに、自分が恋人のことを愛しているかわからなくなった成輝。逆に、恋人との絆を強くした智世。冴のことが嫌いだけど好きで忘れられない真澄――。4組それぞれが抱える恋心を丁寧に描く。
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