AKB48向井地美音「人生で1回ハイトーンをやりたい」総監督辞任の心境も明かす

アイドルグラビア NMB48 BUBKA AKB48 上西怜向井地美音表紙 BUBKA3月号総監督

この3月をもってAKB48グループ総監督を退任することを大晦日に発表！その心境の変化は、髪色だけではなく表情と存在感にも出ているのか？ 9年前、ソログラビアで登場しセンセーションを巻き起こした本誌。満を持しすぎた初ソロ表紙巻頭！変わらぬ笑顔の輝きよ!!

矢面に立つことの苦悩

――どうしても髪色に目がいっちゃいますね。

向井地美音　人生で1回ハイトーンをやりたいとずっと思っていて。総監督を辞めてからピンクにする計画があって、1月8日の「ゆうなぁもぎおんラストパーティー」でお披露目すると決めていたんです。今日の撮影は、髪色に合わせてくれて全部の衣装がピンクトーンで。といっても、若すぎない、年齢に合ったピンクでした。

――早速話に出ましたが、大晦日にAKB48グループ総監督辞任を発表しましたね。ラジオ番組『柱NIGHT！』では「1年前から考えていた」と話していましたけど。

向井地美音　そうです。「そろそろ退こうと思います」とスタッフさんに話したのは1年くらい前でした。

――なぜ退こうと考えるようになったんですか？

向井地美音　たかみな(高橋みなみ)さん、横山(由依)さんの在任歴を超えたあたりからなんとなく思っていたんです。いいこともあれば、大変なこともあったけど、とても大きな経験をさせていただきました。ただ、総監督をやっていると、一人のアイドルとしてファンの方に楽しんでもらうことが難しくなったのも事実で。自分の発言は総監督としての言葉になってしまうんです。総監督の私が例えば「センターをやりたいです」なんて大きな声では言えないですし。いちアイドルとしてファンの方に喜んでもらえることをそろそろしていきたいなと思ったのが大きかったです。

――「いいこと」と「大変なこと」ってどういうことでしたか？

向井地美音　いいことは、みんなを引っ張ることを人生で初めてさせていただいたことで視野が広がったことです。いろんな立場があって、いろんな考え方があって、物事は動いているんだなって学べました。あと、セットリスト会議に参加して、意見を伝えて、そのコンサートの反応がいいものだと、それがやりがいになっていきました。少しでもAKB48の役に立ててることが嬉しかったですね。大変だったのは……矢面に立つのは大変でした(笑)。

――何かが起きる度に。

向井地美音　そうですね。もちろんそれはある程度の覚悟をしてやっていましたが総監督ってそこまで権力があるわけじゃないんです。メンバーをまとめるのが仕事ですが、「半分運営」と思われていることもあって、「私にはどうにもできないんです。ごめんなさい……」という気持ちになってしまったのが申し訳なくもあり辛かったです。

――そうなると、発言を控えるようになってしまう。

向井地美音　そうですね。常に守りに入るというか。そうなると、自分を段々と抑えるようにもなっていきました。横山さんもそのようなことを言っていましたが、その時はよくわからなかったけど、やってみて、ようやく理解できました。総監督として物事を考えていくと、自分の欲を抑えるようになっていくんだなと。総監督になる前は、そこまで想像していませんでした。甘く考えていたかもしれないです。(2018年の)選抜総選挙のスピーチで、「いつか総監督をやりたいです」なんて言えたのは、若かったからです。横山さんの姿を近くで見せてもらっていたのに、そこまで自分を押し殺していたなんて……。今になってやっと気づきました。

取材・文／犬飼華　編集／山下剛一

――グラビアアザーカット、インタビューの続きは発売中の「BUBKA3月号」で！

AKB48向井地美音プロフィール

向井地美音＝むかいち・みおん｜1998年1月29日生まれ、埼玉県出身。初代たかみなから血を引いた総監督3代目継承者。宿命のもと、世紀末の時代を切り拓いてきた彼女の覇業は数知れず。後輩へと想いを託し、百裂拳ばりのタイピングから繰り出される編集技術でクリエイターの才までも開花させていく。愛称は「みーおん」。