2023-12-31 12:00

乃木坂46久保史緒里が受け継ぐ“鉄人”の称号…大忙しの2023年「NHK紅白歌合戦」で締めくくる

乃木坂46・久保史緒里、大活躍の2023年
乃木坂46・久保史緒里、大活躍の2023年
ⒸByakuya Shobo Co.,Ltd 2023

乃木坂46にはかつて「鉄人」の異名を持つメンバーがいたのをご存じだろうか?そのメンバーとは、現在は俳優としてミュージカル界の最前線を行く生田絵梨花のことである。歌唱力・演技力・ピアノ伴奏など、乃木坂46の1期生として合格した当時から桁違いの才能を見せていた一方で、料理と絵心が弱点だと分かり「クッキングモンスター」「画伯」などと、周りからかわいくイジられるそんなギャップが魅力的でもあった。しかし、特にすごかったのは彼女の並外れた忍耐力だ。芸能活動と学業を両立させ、アイドルといっても本格的な舞台に出演することが多かった生田は、アイドル業・俳優業・学業の“三足のわらじ”を履いてそれぞれのスケジュールを行ったり来たりしていた。「いつ寝てるんだ? いつ勉強してるんだ?」とファンが心配するほどで、鉄人・生田絵梨花とはそこから生まれた名前である。

ここ数年の乃木坂46に焦点を当てた時、鉄人・生田を思い起こさせるような現役メンバーが何人か頭に浮かんだ。そのうちの一人が3期生の久保史緒里だ。

彼女の2023年は怒濤(どとう)の1年だった。選抜・アンダー・期別・ユニット、乃木坂46の作品で久保が参加している楽曲は数多く、コンサートが開催されるとなれば出番も覚えることも増えていく。アイドル業と並行して専属モデルの誌面やファッションイベント、ドラマ・映画・舞台で俳優としても仕事をこなす日々。

NHK大河ドラマ『どうする家康』で物語の重要人物・五徳役を演じ、映画は『リバー、流れないでよ』『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』の2作がほぼ同時に公開。劇団☆新感線の舞台『天號星』で約3カ月の長期公演を成功させるなど、休みのない毎日が続いていく。

3月にリリースされた32枚目シングル『人は夢を二度見る』で山下美月とダブルセンターを組み、7月には1stソロ写真集を発売。大の野球好きが実って、念願だったWBCの仕事も舞い込んできた。毎週水曜深夜1時からは乃木坂46のオールナイトニッポンで生放送のラジオパーソナリティを務めては、これらの仕事を同時にこなすという多忙な1年を過ごしてきた。

『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』

ラジオパーソナリティといえば先日、ニッポン放送が毎年12月に実施している『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』で第49回メインパーソナリティに就任した久保は、24時間の生放送を無事に完走させた。

現実的な話をすれば途中で出演していない時間もあったが、休憩かと思われたその時間は取材と歌唱リハーサルに費やしていたというのだから驚きだ。同期と後輩にバトンを受け渡して仮眠をする時間も用意されたが、久保はメンバーのトークが面白くて聴いてしまったという。恐らくこの24時間で3時間も寝ていないだろう。しかし、生放送中も番組が終了したあとも、全く疲れた表情をしていなかったと共演者たちは語っていた。

彼女自身もその後の取材やオールナイトニッポンで、「22年間で一番忘れられないクリスマスになった。つらいと思う時間は一つもなかったし、メインパーソナリティができて幸せだった」「家に帰ってから録画したM-1を見た」と話している。24時間といっても準備期間を含めればもっと長く体力を消耗しているわけで、同期の梅澤美波は「久保が(この日に向けて)準備してきたのをずっと見てきた」と、久保が表に見せていない努力を明かしている。

クッキングモンスターだった生田は、今となっては自炊した料理をSNSに投稿するほど料理の腕が上達。一方の久保はというと堕落生活を抜け出して、掃除・洗濯・料理など家事全般にも気を配る生活をしている。

こうしてみると、なんとなく似ている二人。鉄人・生田の系譜に久保の名前が足されたのは偶然ではなく必然だったのかもしれない。乃木坂46はまだ大みそかにNHK紅白歌合戦という大きな仕事を残しているが、私から一言「ちゃんくぼ、今年1年本当に本当に頑張ったね!」。心から彼女をねぎらいつつ、来年一発目の乃木坂46のオールナイトニッポンで、正月は堕落生活をしていたというフリートークを私たちラジオリスナーは期待している。

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