【BUBKA11月号】BOOK RETURN 話題の著者に直撃取材!!vol.35 新谷学『獲る・守る・稼ぐ 週刊文春「危機突破」リーダー論』
9月30日に発売された「BUBKA11月号」より、注目の記事を抜粋して紹介。ブブカがゲキ推しする“読んでほしい本”、その著者にインタビューする「BOOK RETURN」。第35回は、『獲る・守る・稼ぐ 週刊文春「危機突破」リーダー論』の著者である、月刊『文藝春秋』編集長・新谷学氏が登場。“文春砲”なる言葉を生み出した『週刊文春』前編集長にして、文春のデジタル化を推し進めた稀代の編集長が説く、人間を面白がる姿勢“viva(ビバ)人間”とは――。
知らないことを知る
――本書では「DX時代の稼ぐ仕組み」、「炎上から組織を守る要諦」といったリーダー論が描かれています。かつては新谷さんご自身も一兵卒だった。しかも、文藝春秋に入社された最初の配属先は、『週刊文春』とは対極にあるであろうスポーツ総合雑誌『Sports Graphic Number』。“スクープを獲る”といったマインドは、当初から気持ちの中にあったものなのか、それとも後天的なものだったのか、どちらだったのでしょう?
新谷 入社してからですね。元々、スクープを獲ろうとかジャーナリズムをやろうなんて気持ちはありませんでした。入社の際に『週“間”文春』と書き間違えているくらいで、読んですらいなかった(笑)。みんなが喜んだり笑ったりするようなエンタメ雑誌を作りたくて入社したはずなのに……ずいぶん違う方向に行きましたよね。
――意図していなかった分野であるにもかかわらず、『週刊文春』編集長時代にはASKAの薬物疑惑、ゲス&ベッキー、甘利大臣辞任などのスクープを連発し、“文春砲”なる言葉まで生まれた。そして、退任後は“スクープを獲る”を拡張させ、PV数を回す=“スクープで稼ぐ”システムを作り出してしまう。門外漢だったとは思えないです(笑)。
新谷 私は、体育会系気質というか男たちが集まってくだらないことを本気でやるという世界が好きだった。“八王子のツッパリ”というか、マンガ『今日から俺は!!』みたいな世界にいた人間。大学時代もヨット部ですから。たまたま配属された『Number』が体育会系の部室に似た雰囲気があったため、肌合的に合ったところがあったんでしょう。
と言っても、『Number』でやりたかったことは、面白い雑誌やかっこいいビジュアルを作りたいということ。
当時、近鉄バファローズにラルフ・ブライアントというホームランバッターがいたので、彼にバズーカ砲を打たせたりして、面白くてインパクトのある誌面作りに精を出していた(笑)。
振り返ると、若手社員の頃からやりたい放題というか、わりと大きな顔をしていたと思います。先輩たちからは「『Number』だからいいけど、『週刊文春』に行ったら苦労するぞ」なんて言われていた。こっちからすれば「『週刊文春』なんぼのもんじゃい」と思っていたくらい。
――続きは発売中の「BUBKA 2021年11月号」で!
新谷学=しんたに・まなぶ|「文藝春秋」編集長。1964年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、1989年文藝春秋に入社。『スポーツ・グラフィック ナンバー』編集部、『週刊文春』編集部、月刊『文藝春秋』編集部などを経て、2011年ノンフィクション局第一部部長、2012年4月『週刊文春』編集長。6年間、同誌編集長を務めた後、2018年より週刊文春編集局長として新しいビジネスモデル構築に従事。2020年8月より執行役員。2021年7月より『文藝春秋』編集長に就任(執行役員兼任)。著書に『「週刊文春」編集長の仕事術』(ダイヤモンド社)がある。
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