【BUBKA11月号】これがタツノリの祭りだよ!!! わっしょいベースボール
9月30日に発売された「BUBKA11月号」より、注目の記事を抜粋して紹介。プロ野球ペナント終盤の今、緊急座談会が招集された。
かつて侍JAPANの4番だった男が、チームメイトへの暴行事件で出場停止。ここまではジャイアンツファンにとって対岸の火事と言えなくもないニュースだったが、それからわずか9日後には渦中の人が東京ドームで背番号10を付けていたのだから驚いた。中田翔は優勝争いにいるチームの救世主か? それとも災いの種か? そして、指揮官が標榜する「わっしょいベースボール」に込められた意味と神輿の行方は? 本誌おなじみの巨人ファンコンビが、特別ゲストを交えて語る。
――本誌で定期開催をしている、伊賀さん&中溝さんの「熱狂的ジャイアンツファン座談会」。次回の予定は開幕前に行った予想と願望の答え合わせを目的に、日本シリーズ後に集まって頂くつもりでいたんですが……、夏の終わりにビッグニュースが入ってきたので、急遽このタイミングで開かせてもらいました。しかも、今回はゲストとして、某スポーツ紙記者の生田さん(仮名)にお越し頂きました。
中溝 もう2週間が経ちましたね。中田翔が巨人に来てから。何の前触れもない移籍だったので、第一報を受けた時には「えっ巨人? しかも無償トレード?」と驚きの声が出ました。
生田 予想ができなかったのも当然で、今回の移籍はスポーツ紙の記者ですらおそらく誰一人として知らなかったはずです。「中田を更生できるのは原さんしかいない」と考えた栗山(英樹)さんが、原(辰徳)さんに直接依頼して、「よし!」と独断で決めたという流れだったのだと思います。
――トップ同士が話し合って、間髪入れずに決まった移籍だったというわけですね。同僚選手への暴行事件が明るみになり無期限出場停止処分が下されてからわずか9日後ですから、まさに電撃加入でした。
中溝 出場停止になってから移籍までがあまりにも早かったので、巨人ファンの中でも賛成派・反対派に分かれていましたよ。
生田 今はコンプライアンスに厳しい世の中なので、本来だったらもっとこのビックリ感を味わい、楽しみたかったんですけど、巨人ファンも辛い立場に立たされながら転校生を迎え入れた形になりました……。
中溝 なんか久々ですよね。巨人ファン特有の「獲って、すんません」みたいな感覚。ただ、俺は「巨人=銀河系軍団」でいて欲しいんで、今回の移籍もそこまで反対じゃないです。
伊賀 俺は「禊」がねぇなって気がしたんすよね。ちゃんと日ハムで記者会見して、給料10分の1にして、巨人で再スタートなら納得できたんすけど。それが社会的にもいちばんわかりやすいだろうし。
――続きは発売中の「BUBKA 2021年11月号」で!
中溝康隆=なかみぞ・やすたか(プロ野球死亡遊戯)|1979年、埼玉県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。ライター兼デザイナー。2010年10月より開設したブログ『プロ野球死亡遊戯』は現役選手の間でも話題に。『文春野球コラムペナントレース2017』では巨人担当として初代日本一に輝いた。ベストコラム集『プロ野球死亡遊戯』(文春文庫)、初の娯楽小説『ボス、俺を使ってくれないか?』(白泉社)、『原辰徳に憧れて-ビッグベイビーズのタツノリ30年愛-』(白夜書房)など著書多数。『現役引退――プロ野球名選手「最後の1年」』(新潮新書)が好評発売中!
伊賀大介=いが・だいすけ|1977年、東京都生まれ。22歳でスタイリストとしての活動を開始。映画『ジョゼと虎と魚たち』『モテキ』『バクマン。』『ハード・コア』『おおかみこどもの雨と雪』『宮本から君へ』などの作品を始め、演劇、広告、ミュージシャンなど幅広く活動中。また、音楽や映画、印刷物にも造詣が深いことでも知られる。WEB連載『文春野球コラム ペナントレース2020』の巨人担当としてコラムの執筆も行っていた。
生田=いくた(某スポーツ紙記者)|某スポーツ紙記者。長崎県佐世保市出身。44歳。どんな状況でも前向きにマウンドへ向かう鍵谷陽平投手のような男になりたいと願う日々。好きなプロレスラーはダスティ・ローデス。
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