【BUBKA10月号】アイドルクリエイターズファイル#10 蓮尾理之(作編曲家、鍵盤奏者)
楽曲派という言葉が死語になる前に伝えることがある!ということで始まった当連載。今回は、芸術的なサウンドプロダクションが光る、作編曲家・蓮尾理之が登場。山々に囲まれながらアイドルポップスの最前線を歩む彼に、山陰から打ち出す音楽の新機軸を訊いた。
――jubilee jubilee(以下ジュビリー)の登場時、山陰から面白い音作りをしたグループが出てきたと驚いた記憶があります。蓮尾さんは2017年のスタート時からサウンドプロデュースで参加されていますが、どういう経緯で関わるようになったのでしょうか。
蓮尾 School Food Punishmentの頃から今のsiraphまでずっと一緒にやっているベーシストの山崎英明が鳥取の米子市出身なんですね。彼が高校生の頃にベースを習ってたヤマハポピュラーミュージックスクールの先生が、ジュビリーのプロデューサーの東井(規至)さんなんです。
――そういう繋がりなんですね!
蓮尾 地元のアイドルのプロデュースをやっているライブハウスのオーナーがいるんだけど、蓮尾くんに編曲してほしいと言ってるから相談に乗ってもらえないかな、ということで話が僕のところに来たのが最初です。
――ジュビリーがOfficial髭男dismのカヴァーをしたりしているのも地元繋がりなんですよね。
蓮尾 そうです。『バタフライエフェクト』でベースを弾いてくれたIKUOさんも『オセロ』でドラムを叩いてくれた刄田綴色さん(東京事変)も島根県出身なんですよね。(当連載の)加茂(啓太郎)さんの回を読んで思い出したのですが、DEZOLVEの小栢さんも東井さんの生徒さんだったようで、ジュビリー初期の頃からよく小栢くんにベース弾いて欲しい、とも言っていました。フィロソフィーのダンスさんのコラボMVが出た時には、先にやられてしまいましたね~と笑ってました。
――そういう形で音楽ができるのは地方のアイドルのひとつの理想でもありますよね。
蓮尾 山陰のライブハウスからアイドルを盛り上げていきたいというのがあるんでしょうね。自分もそれがいいだろうと思ってます。できれば地元のミュージシャンを使いたいというなかで自分が入ってるのはイレギュラーではあるんですけど、僕は新潟県出身なので、ざっくりと日本海ということで許されてるんだと思います(笑)。なんとも言えない曇り空の世界観ですよね、というので一緒くたにしてもらってます。
――インタビューの続きは絶賛発売中の「BUBKA10月号」にて!
蓮尾理之(はすお・まさゆき)
新潟県出身。元School Food Punishmentメンバー、現在はsiraphで鍵盤奏者として活動。バンドとしての活動だけではなく、他ジャンルのアーティスト、作品への楽曲提供も積極的に手掛けている。