【BUBKA10月号】テリー伊藤、テレビ界に伝説を残した男
ワイドショーで毒舌織り交ぜ意見するタレントや有識者顔負けのコメンテーター
──彼に対してそうした印象を持つ今の読者は多いだろう。東京・築地の卵焼き屋の四男坊として育ち、憧れのテレビの国に飛び込んだ男・テリー伊藤。天才の名をほしいままにし、時に狂気に満ちたテレビ番組をつくってきた彼の評伝『出禁の男 テリー伊藤伝』がこの度完成した。 駆け出しのテレビマンだった時代からテリー伊藤を知り、著者である本橋信宏に、今なお続く革新的な日々についての話を聞いてもらった。
本橋 私が伊藤さんと初めて出会ったのは、1976年の秋、20歳のときでした。大学2年で企画演出部というサークルにいて、たしかラウンジにあった連絡ノートに「テレビの企画でお願いしたいことがあります」といった記述があったので、私と副部長で麹町の日テレの近くにあったIVSテレビ制作にお邪魔した記憶があるんです。そのとき、東大・早稲田・慶応三大学対抗芸能合戦という特番を制作するので、ぜひ早稲田側のキャスティングや企画をお願いしたい、という話だったんです。
テリー ああ、そう。よくあんな企画が通ったよね。まだ(1984年ころの)女子大生ブームとかの前だよね。あれもあったのかな? 加山雄三さんの若大将ブームみたいなのがあって、大学生を取り上げるのがおしゃれというのがあったのかな? だから企画が通ったのかな? 今だったら慶応、早稲田、東大の番組やろうとしても企画通んないよね。
本橋 やった番組は宴会芸、コンパ芸みたいでした。
テリー コンパ芸だから通るわけないよね。だから、よく企画を通してくれたよなぁと思って。
本橋 あれは伊藤さんの実質的なデビュー番組?
テリー そうですね。ああいうのをやったら面白いかなと思って。
――インタビューの続きは絶賛発売中の「BUBKA10月号」にて!
てりー・いとう
1949年生まれ、東京都中央区築地出身。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』『ねるとん紅鯨団』『浅草橋ヤング洋品店』などのTV番組の企画・総合演出を担当し、注目を集める。プロデューサーやタレント。コメンテーターとしてもマルチに活躍中。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」を絶賛更新中。
もとはし・のぶひろ
1956年生まれ、埼玉県所沢市出身。早稲田大学政治経済学部卒。ノンフィクション・小説・エッセイ・評論などを幅広く執筆。村西とおるの半生を綴った『全裸監督 村西とおる伝』(2016年、太田出版)が話題に。近著に、『新・AV時代 全裸監督後の世界』(2021年、文春文庫)、『新・巨乳バカ一代』(2020年、河出書房新社)など。