RHYMESTER宇多丸のマブ論「今回は豊作過ぎて5曲だけとかもう無理!なので…」
今月は他にも、ukka の痛快なスカナンバー『Viva La Vida』、美味しい曖昧『曖昧なシングル3』から『バッドエンドのその先』、そして10月発売のEP『Red Carnival』にも収録予定だというフィロソフィーのダンス『君は1000%』など、まだまだいい曲ありました。
毎月のように豊作過ぎる! と嬉しい悲鳴を上げている当連載ですが、今月はマジで、無理。年間ベスト上位級の作品群が「5曲選出」という枠組みでは漏れまくってしまう状態なので(自分で決めたフォーマットなのに)、今回に限ってはジャケ掲載の5曲プラスさらに5曲が選出作、ということで行かせて! 順番も、ぶっちゃけ『アフター6ジャンクション』でオンエアする際の「映え」を考慮したのみで、順位ではなくあくまで流れ重視のセットリスト的なもの、とお考えいただければ。
まずは脇田もなり『La Shangri La』。Magic, Drums & Love のYURINA daGOLD DIGGERと本人作詞、Dorian 作曲&プロデュースの清涼感溢れるハウスチューン、同じくDorianがアシッドハウス風味でリミックスしたカップリング『Boy Friend (7” Live Mix)』と合わせて、世界的トレンドとも絶妙にシンクロした間違いないシングルでした!
jubilee jubilee『Electric Love』は、先鋭性と抒情が同居する彼女たちらしいファンクナンバー。改めて蓮尾理之のアレンジセンスに唸らされました。
フリーランスアイドル文坂なの初の全国流通盤となるEP『ハイファイ・スタイル』も、引き続き最高に決まってる! 新曲もどれも素晴らしかったですが、ここで一曲選ぶなら、evening cinema原田夏樹が提供したR&B調シティポップ(なぜか『Gotto be real』なフレーズが放り込まれたりも楽しい)『ハイファイ・スタイル』を。
これまでノーマークで申し訳ありませんでしたが、drop元リーダー、現ゑんらメンバーでもあるみいらみさとによるミニアルバム『甘い海』は、アーバンギャルドおおくぼけいサウンドプロデュースだけあって耳に残る良曲揃い。当連載的には、フューチャリスティックなシンセ使いが光る『スペキュラティブ』をチョイス!
Dos Monos没 a.k.a NGS作詞、石若駿作編曲のRYUTist『うらぎりもの』は、変則的なリズムや小節展開が連発されるアバンギャルド性がむしろ、彼女たちならではの研ぎ澄まされた透明感を際立たせて「ポップに」機能してもいるという、『水硝子』以降のシフトチェンジを極限まで押し進めたかのような一曲。パソコン音楽クラブ提供のカップリング『しるし』も良かった。
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宇多丸|ヒップホップ・グループ「ライムスター」のラッパー。放送業界の最高栄誉「ギャラクシー賞」を受賞するなど、メディアでの活躍もめざましい。
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