2022-09-03 20:15

プロデューサー、トラックメイカーS.A.Lの音楽性のルーツを探る

「BUBKA10月号」に登場する音楽プロデューサーS.A.L.
「BUBKA10月号」に登場する音楽プロデューサーS.A.L.

楽曲派という言葉が死語になる前に伝えることがある!ということで始まった当連載。今回は、O’CHAWANZや、MIKA☆RIKAをプロデュースし、ヒップホップとジャズを組み合わせたサウンドでアイドルシーンで注目を集めているS.A.L.が登場。あまり語られることのなかった彼の経歴から、その音楽性のルーツを聞いた。

日本ヒップホップ黎明期

――僕がS.A.L.さんと出会ったのは2014年あたりで、当時はMIKA☆RIKAのサウンドプロデュースをされていて。そこから遡ってRomantic Productionの仕事や『Jazzin’ for Ghibli』を知ったのですが、そのもっと前のことをうかがってみたいなと。

S.A.L. 地元が柏なんだけど、先輩にGASBOYSとかチエコ(・ビューティー)さんとかがいて。

――え!

S.A.L. GASBOYSのひとりは中学の先輩で、同じ陸上部だったりするので(笑)。自分はスケボーをやってたんですけど、そこら辺がみんな先輩たちに巻き込まれて遊んでたりしたんです。高校生の頃からクラブに連れて行かれて。ECDさんも遊びに来たりしてましたね。

――いきなりそんな話が出てくると思わなくて驚いてます。80年代後半あたりの話ですか?

S.A.L. そうそう。西麻布のミロス、ガス、ピカソとかによく行ってて。

――インクスティックとか。

S.A.L. インクはもう毎週のように。芝浦GOLDのスケーターズナイトに呼ばれたりもして。本郷綜海さんとか、そのあたりのイベンターみたいな人たちに遊びに連れて行ってもらって、というところから自分もDJやってみようと思って機材を揃え始めたんです。音楽のベーシックなところを通らず、ギターも持たずにDJセットを持つような感じで。

――当時のDJは見習いなどもあって厳しかったんじゃないですか?

S.A.L.  そういうディスコDJとは区別されてて、自分はヒップホップ系に行ったのであまりなかったかな。(須永)辰雄さんとかのほうに結構遊びに行ってました。

――日本のヒップホップの初期から現場を見ていたんですね。

S.A.L.  もう、ド初期。それでDJゴングショーみたいなものが始まって、知り合いが出たりしたのもあって、俺も調子に乗って一度出たことがあって……CHECK YOUR MIKEっていう。

――うわ! 日本のオールドスクール期の固有名詞がバンバン飛び出しますね。昔話だけでページが埋まってしまいそうだ……。

S.A.L.  蓋を開けてみたらMUROさんが対バンだったりして。当時はBOY-KENさんもレゲエじゃなくてヒップホップをやっていたし、インクに行くとタイニーパンクスがいて、ビブラストーンがいて。これからはヒップホップ、という雰囲気でした。

「BUBKA10月号」コラムパック
「BUBKA10月号」コラムパック

Amazon Kindle

楽天Kobo

Apple Books

紀伊國屋Kinoppy

BOOK☆WALKER

honto

セブンネットショッピング

DMM

ebookjapan

ブックパス

Reader Store

COCORO BOOKS

コミックシーモア

ブックライブ

dブック

ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING11:30更新

  1. 乃木坂46・向井葉月さんがグループにもたらした多大なる功績
  2. 乃木坂46、10年の歴史…3択クイズで振り返る
  3. 乃木坂46向井葉月の“代打”出演&表題曲パフォーマンスにファンも大喜び…夢につながる想いを実現するために
  4. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  5. 乃木坂46林瑠奈さんからあふれ出る知識と音楽愛
  6. 乃木坂46、3期生の絆「今が一番の思い出」過去から現在そして未来へ
  7. “天真爛漫なプリンセス”掛橋沙耶香さん、6年間本当にお疲れさまでした
  8. 乃木坂46奥田いろはさん『いろぱのグルメSeason2』待望論
  9. なんてったってキヨハラ第20回「最後の対決」
  10. DABO「Platinum Tongue」かく語りき…Rの異常な愛情 番外編
  1. 乃木坂46与田祐希、ソファでゴロゴロ「ちょっとリラックスしすぎですかね(笑)」
  2. 櫻坂46山下瞳月&村山美羽・日向坂46小西夏菜実ら美しく鮮やかな振袖姿を披露
  3. 乃木坂46・向井葉月さんがグループにもたらした多大なる功績
  4. 「坂道研修生」夢の同窓会幹事は乃木坂46黒見明香、櫻坂46増本綺良、日向坂46髙橋未来虹の三つ巴か!?
  5. 誰よりも乃木坂46愛が溢れる、向井葉月の卒業セレモニーが開催!「乃木坂46は私のすべてでした」
  6. オードリー若林、日向坂46への問題発言はなかった!?「お前たち」論争にまたもやクレーマー松田好花が発動!
  7. 日向坂46「卒業写真だけが知ってる」ジャケ写解禁、テーマは『SHINE IN THE SUN』
  8. 響き渡る“乃木坂46”&“葉月”コール!向井葉月から奥田いろはへ、涙の抱擁と共に受け継がれる「乃木坂らしさ」
  9. 日向坂46『卒業写真だけが知ってる』はジャケ写の時計台に注目!名探偵・松田好花がピンときた謎の数字の真実
  10. 【プレゼント】新曲『超めっちゃ”キュン”でしょ?』発売記念、ラフ×ラフメンバーのサイン入りチェキを1名様に