【BUBKA9月号】アイドルクリエイターズファイル#9 佐藤優介(作曲家、鍵盤奏者)
楽曲派という言葉が死語になる前に伝えることがある!ということで始まった当連載。今回は、NegiccoのKaedeのニューアルバムのプロデュースを手掛けた鬼才・佐藤優介が登場。常に新しい音作りに取り組む彼に、この挑戦的なアルバムが生まれるまでの経緯を訊いた。
独特な80’sサウンド
――佐藤さんがアイドルに楽曲提供するきっかけとなったのはうどん兄弟が最初ですか?
佐藤 懐かしい。やってましたね。なりすレコードの平澤(直孝)さんが話をくれて。きっかけらしいものはそれだったと思います。
――初めてアイドルソングを作る上で、普段の楽曲制作とやり方を変えたことなどはありましたか。
佐藤 アイドルらしい曲というよりは、結構めちゃくちゃな感じだったので(笑)。デモのやり取りをしてた際も、もっとめちゃくちゃにしてほしい、みたいな感じで。何やってもOKで。
――だからこそうどん兄弟の作品が面白かったんだと思います。その後、様々な楽曲提供をしていくようになって。
佐藤 平澤さん関係が多いんですけど、変な人たちがまわりにいっぱいいたので。あとは、姫乃たまさんはご存知ですか?
――はい。ディスクユニオン金野篤さん仕事ですね。
佐藤 そうです。姫乃たまさんとは僕とジョルジュというユニットをやっていて。それも全然アイドルらしい感じではなかったんですけど。
――僕とジョルジュはライブも見たことがあります。ほぼインプロでした。
佐藤 普通に曲をやるのが飽きてきちゃって、ほとんどインプロやってた時期ですね。お客さんがどんどんいなくなっていきました。
――(笑)。平澤さん案件や金野さん案件などが多かったから、作るものに制限みたいなこともなく。
佐藤 変な人が発注してくるので、結果変なものばっかり作ってましたね。もちろんひとつも売れませんでした。
――いやいや(笑)。私立恵比寿中学『スウィーテスト・多忙。』のアレンジはかなりかっちり作られていたと思うんです。
佐藤 元が結構アイドルっぽい曲だったので。フィリー・ソウルみたくしちゃいましたけど。
――佐藤さんのプロデュースのアイドルソングで言うと、カイさんの『遊星よりアイをこめて』が本当に素晴らしくて。80’sサウンドだけどオリジナリティがあって、ほかに聴いたことがないような曲でした。
佐藤 ありがとうございます。
――インタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA9月号にて!
佐藤優介(さとう・ゆうすけ)
作曲家、鍵盤奏者。佐藤望とカメラ=万年筆(camérastylo)で活動し、スカートやカーネーション、KID FRESINOなどの鍵盤奏者としても知られる。作曲家、アレンジャーとして様々な方面のアーティストへの楽曲提供を行っている。