シンガーソングライター吉澤嘉代子「『日記』は、(小林)歌穂ちゃんに宛てた手紙をプレゼントしようと思って書いたんです」<私立恵比寿中学の音楽のすべて>
私立恵比寿中学のあの名曲は、どのように誕生したのか? 不安定な歌唱力を自称していたエビ中は、なぜ実力派ボーカリスト集団に成長したのか? 作詞・作曲・編曲家陣に話をきくことで、その正体を言語化する当連載。最終回となる今月は、『面皰』や『日記』『曇天』を手がけたシンガーソングライターの吉澤嘉代子氏に話を聞いた。
ずっとあたためていた『面皰』の歌詞
――吉澤さんが初めてエビ中に提供した楽曲は、’16年4月リリースの3rdアルバム『穴空』収録の『面皰』です。
吉澤嘉代子 もう6年前になりますね。
――『面皰』の歌詞は、吉澤さんにしか書けないユニークな視点が魅力ですが、歌詞はどんなふうに生まれてきたんですか?
吉澤嘉代子 『面皰』というテーマについては、以前から書きたいと思ってあたためていたんです。ただ、面皰という言葉は青春をイメージさせたりするので、今の自分が歌うテーマではないなと思っていて。そんなときに、“永遠に中学生”がコンセプトのエビ中に楽曲提供させていただくことになって、「面皰だ!」ってピンと。
――ずっとあたためていたということは、吉澤さんの中で、面皰に象徴される何かに深く突き動かされる経験があったから?
吉澤嘉代子 自分に面皰ができたときに、ものすごく大きくなっていって、『面皰』の歌詞にもありますけど、赤く腫れたところが美しいなと思ったんですよ。この美しさを書きたいと思って、あたためていました。
――それは、何歳ぐらいの経験ですか?
吉澤嘉代子 高校生とかですかね。
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