プロ野球・ペナント前半振り返り豪速球座談会…千葉ロッテマリーンズ佐々木朗希“完全試合”ほか
2022年のペナントレースも開幕してみれば、話題は佐々木朗希その人。おいそれとできるものではない、偉業とも言える「完全試合」を彼が登板するたびに当たり前に期待してしまうのはある意味異常事態。監督就任後から圧倒的に話題を独占してきたビッグボスこと新庄剛志のグランド内外での“プレー”もけっこう緊急事態。一方ジャイアンツファンにとってはルーキーの活躍と若手と中田翔、助っ人外国人による相乗効果は他球団には危険地帯。今年は時代の転換点。多士済々とんでもない男たちが世間を巻き込んだムーブをかまし、野球の深みをさらに際立たせている。そんなペナントレース前半をおなじみのメンバーが語り尽くす。
シン・スター誕生
――座談会開始前からジャイアンツトークが止まらないお三方ですが、それは後ほどお話しいただくとして、まずは今年のプロ野球界における最大のニュース「佐々木朗希・完全試合達成」についてお話してもらおうと思います。
中溝 あの日は新幹線で移動中にDAZNで巨人戦を観てたんですけど、速報で完全試合が続いてることを知って、そこからはロッテ戦に切り替えました。ちなみに斜め前の席のおじさんもタブレットで同じ中継を観てました。
――中溝さんは完全試合の後、佐々木朗希のピッチングを観に行ったんですよね?
中溝 翌々週の京セラドーム大阪、球審・白井(一行)が佐々木朗希に詰め寄った試合に行きました。オリックスの先頭打者がヒットを打って、3試合目でパーフェクトが途切れたという感じだったんですけど、観客が前日よりも1万人ぐらい増えてたんで、夏フェスを楽しむように祭りを楽しんでる感がありました。これって松坂(大輔)が出てきた時ぐらいの観客の動き方なんで、リアルタイムで立ち会えてるっていうのはすごく幸せですね。
伊賀 完全試合を達成した後のことも含めて、ある種の社会現象的な感じ、「いま観ねぇでどうすんだ?」って感じの熱がありますよね。ちなみに先週、うちの親父もマリンまで観に行ってました。いきなり「朗希観に来てる。球が速い」っていうLINEが来て(笑)。もう80歳過ぎてて、ゴリゴリのミスター原理主義者なんすけど、これは生で観ておかないといけねぇって感じたんでしょう。
――長嶋茂雄直撃世代にも届いている。
伊賀 そうっすね。完全試合の後のインタビューで俺が好きだったのが、キャッチャー松川虎生に対しての「シャレたリード」って言葉(笑)。吉田正尚にカーブを2球続けたリードのことっすね。あの時の三振の取り方が、バーンと投げて、指をバーンとやってかっこよかった。デビュー戦で松坂が片岡(篤史)から三振取ったシーンのように、これから何十回も見る三振になるんじゃないすか。
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