RHYMESTER宇多丸「アイドル“的”」の現在、その豊かな幅を味わい尽くす!
その意味では今月も、「アイドル“的”」の解釈をかなり拡げたところから、話を始めさせていただきたい。シンガーソングライター青野りえのセカンド・ソロアルバム『Rain or Shine』は、2017年の前作『PASTORAL』に引き続き、当連載でも広瀬愛菜『17』や桐生ちあり『Late Late Summer』『PINK』といった名盤・名曲でお馴染み、関美彦がプロデュース……当然のように、まずはシンプルに現行国産ポップスとして最上級の出来!なのですが、関氏による資料コメントにはさらに、「『Rain or Shine』は青野りえというアイドルのアルバムです」「アイドルポップで得たエッセンスをこのアルバムに注ぎこみました」ともあり、なるほど事実、そのまっすぐな透明感シズル感は、むしろ正しい意味で「アイドル“的”」! 言わずもがなブラン・ニュー・ヘヴィーズを連想させる軽快なジャズファンク『Rain Rain』を始め、どれも聴き込むほどにその上質さに圧倒されてしまうような良曲揃いですが、ここでは「アイドル」という文脈により寄せて、どこか80年代薬師丸ひろ子を彷彿とさせる、クールなミッドテンポ・チューン『エンドロール』を選んでおきたいと思います。
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宇多丸|ヒップホップ・グループ「ライムスター」のラッパー。放送業界の最高栄誉「ギャラクシー賞」を受賞するなど、メディアでの活躍もめざましい。
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