2022-05-05 11:00
なんてったってキヨハラ第21回「野球がホンマに好きやから」
当初は「右ヒジ関節炎で全治2週間」という軽い診断だったが、後半戦が始まっても痛みが引かず復帰が延び、都内の病院でMRI検査を受けると右ヒジ内側側副靱帯の一部断裂が判明。とは言っても、周囲の筋肉を鍛えることでカバーできると見られていたが、本人の強い希望でアメリカのジョーブ博士の診断を仰ぐと、思いのほか重傷で右ヒジの靱帯再建手術が必要と診断される。執刀の当日、桑田はエリック・クラプトンの「ティアーズ・イン・ヘブン」を聴きながら眠りに入った……というのは有名なエピソードだが、実は『週刊現代』95年9月30日号の桑田本人へのスクープ・インタビューでもうひとつの事実が明かされていた。渡米する際の飛行機で、歌詞カードを見つめながら、ポータブルCDでさだまさしの「防人の詩」を熱心に聴いたというのだ。「中学のときはさだまさしさんの曲をよく聴いた。ボクは根が暗いから(笑)」なんてこの期に及んで1秒も笑えないマスミギャグを残し、現地時間の10月11日、センチネラ病院で手術は無事終了した。クラプトンよりさだまさし、なんかリアルなこの感じ。