松村沙友理の“女優魂”、己の信じる道をブレることなく貫き通す
この番組、ほとんどがVTRで構成されるため、スタジオでのトークは54分の放送時間のうち数分しかない。ケンミン独自の食事がスタジオで提供された時、どんなリアクションをするか、どんな食レポをするか。ここがゲストの腕の見せ所である。他のゲストとコメントがかぶってはいけない。その上で自分だけのコメントを残さなくてはならないのだ。このハードルを松村はクリアすることができるのか? VTRで鹿児島県のとんこつラーメンが紹介されると、3人目のコメントが松村。さあ、どんなコメントを残すのか?
「本当にあっさりしてて、毎日でも食べれるんじゃないかくらいの、とんこつラーメンの中でもオシャレな味かなって感じがしました」
ここで再び久本が牙をむく。
「オシャレな味っていうのがいまいち分からないんだけど」
すると、松村は伝家の宝刀を抜いた。両手の人差し指を頬に当て、唇をとがらせる。そして、首をかしげる。カメラ目線も忘れない。『乃木坂工事中』で時折見せてきた、まっつんのブリッ子ポーズだ。久本は「ムカつく~」と、さらに対立の図式を作ろうとする。だが、松村はひるむことなくポーズをやめない。
決してホームではない番組に初出演して、ここまで肝の据わったゴン攻めができるとは……。どのように振る舞えばいいのかを散々考え抜いた結果の態度なのだろうが、己の信じる道をブレることなく貫き、演じ切ってみせた。演じ切る……? そうか、つまりは松村沙友理は女優だったということか。
文●堀越日出夫
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