2021-07-20 15:00

【BUBKA8月号】村上和成 インタビュー 「平成のテロリストが語る、波乱万丈なプロレス人生」

99年1・4東京ドームをきっかけに村上のプロレス人生の歯車は急速に動き出した。UFO、魔界倶楽部、ビッグマウスなどの団体を転々とし、多額の借金も背負った。そんな経験をしつつも「生きているうちが花」と語る彼に、その波乱万丈な人生を振り返ってもらった。

村上和成
村上和成

人数集めで呼ばれた1・4

――村上さんと言えば、小川直也さんと一緒に新日本プロレスへ殴り込んだ時代の印象が強烈に残っていますけど。じつはあの頃、プロレスを始めてから1年経ってなかったりするんですよね?

村上 ホント、そのくらいですよ。UFO(アントニオ猪木が率いていた団体)に入ってすぐですから。UFOに入ったのも、佐山(サトル)さんに電話で呼び出されて、行ってみたら猪木会長がいらして、なぜかもう僕が入る話になっていたという(笑)。

――ちょっと前まで和術慧舟會所属の柔道出身の総合格闘家だったのが、あれよあれよという間にプロレスラーになっていて(笑)。

村上 いきなり小川さんと一緒にロスに行けることになって、僕としてはあの小川直也とマンツーマンで練習できる機会なんて滅多にないことだと思って行っただけなんですけど。ロスの最終日に猪木会長と食事をさせていただく機会があって、そこで会長の話を聞いて「プロレスってすげえな」と思ったのが、入ったきっかけですからね。それまでは、自分がプロレスラーになるなんて考えてもいなかったし。UFOに入ってからも半信半疑でしたよ。

――だから有名な、新日本プロレスの99年1・4東京ドームでの小川直也vs橋本真也戦の不穏試合も、あんなふうになるなんて思ってもいなかったわけですよね?

村上 何も聞かされてないし、予感も何もなかった。ただ、「新日本に乗り込むのに、こっちは人が少ないから人集めてくれ」みたいなことを言われたんで、柔道と総合の後輩を集めたんです。

――「人数集めろ」って、昔の不良の学校同士のケンカみたいですね(笑)。

村上 本当に、そんな感じですよ。実際、試合後にリング上でケンカになったし(笑)。

――小川vs橋本戦は、観ていて途中で「あれ、おかしいぞ?」って感じだったんですか?

村上 そんなふうにも思わなかったんです。猪木会長からは「プロレスはケンカだ」「本能のままに闘え」って言われてて、それを素直に受け入れていた僕がいたので。全く疑うこともなく、「来るならこいよ。人数なんて関係ねーよ!」みたいな(笑)。

――実際、小川vs橋本戦のあとの両軍入り乱れての乱闘は、大人数のケンカそのものでしたもんね。

村上 猪木会長からも小川さんからも、「なんかあったらすぐに飛び込んでいって、選手の盾になるのがセコンドだぞ」っていうことを教え込まれていたんで、向こうがきたらリングに飛び込むぞって気持ちだったんですよ。それで試合の裁定が出たあと、両方のセコンドがリングに上がって、こっちのセコンドにいたジェラルド・ゴルドーが、新日本の誰かを殴ったのを合図に乱闘が始まって、そっからはもうグチャグチャですよね。

――インタビューの続きは絶賛発売中のBUBKA8月号にて!

むらかみ・かずなり
1973年生まれ、富山県出身。1995年4月、和術慧舟會に入門。 1998年にUFOからプロレスラーデビュー。「平成のテロリスト」という二つ名のもと、様々な団体で活躍する。2002年9月に新日本プロレスに登場し、魔界倶楽部に加入する。2005年にはビッグマウスの第1号の所属選手となり、その後社長に就任。2008年からは前田日明旗上げの『THE OUTSIDER』で プレゼンターや警備責任者として活躍するかたわら、俳優としてTVドラマにも出演する。

Twitterでシェア

BUBKA RANKING23:30更新

  1. プロ野球界において、「落合博満」こそ、最高のエンタメだ。〈ノーカット版〉
  2. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  3. 【追悼】酸欠少女さユりが私たちに残したもの
  4. “天真爛漫なプリンセス”掛橋沙耶香さん、6年間本当にお疲れさまでした
  5. 【BUBKA2月号】栗栖正伸、イス大王が語る遅咲きヒールとしての苦節50年
  6. 本田翼、他の追随を許さないMC力・コミュニケーション能力
  7. AKB48本田仁美がもたらす影響…圧倒的練習量から得たもの
  8. 【BUBKA2月号】R-指定「Rの異常な愛情」―或る男の日本語ラップについての妄想―DABOの革命前夜(前編) 時代に選ばれた男“ Mr.FUDATZKEE”
  9. 【昇天】ドラゴンズ万歳! 金丸獲得だけじゃない「満点超え」ドラフトの理由とは? 青味噌のみそみそダイアリー #4
  10. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  1. 響き渡る“乃木坂46”&“葉月”コール!向井葉月から奥田いろはへ、涙の抱擁と共に受け継がれる「乃木坂らしさ」
  2. 「なんてかわいいの!」櫻坂46中嶋優月と谷口愛季、キュートなダウン姿を披露!山﨑天はなかやまきんに君と夢の共演
  3. 卒業控える日向坂46東村芽依、“門出”にふさわしい晴れやかな表情の表紙カット解禁
  4. 乃木坂46「36thSGアンダーライブ」完遂!全国5都市を巡るZeppツアーに、座長の奥田いろは「何も後悔はありません」
  5. 乃木坂46 岩本蓮加写真集『いたずらな風』に熱狂する菅原咲月だが、誘われたご飯は華麗にスルー!?
  6. 日向坂46 の逆襲が始まる東京ドーム公演に注目せよ!明暗分かれた『紅白』出場者から考える坂道3グループの現在地
  7. 「なにわ男子」大西流星、シャンプーのCM初出演!かわいらしい寝顔も披露
  8. 川口春奈、グルーガンを駆使してオリジナルPCケース作りに挑戦「“映え”な感じで、キラキラしていてかわいい」
  9. 川口春奈『JJ』表紙風広告に登場…サントリー×光文社の異色のコラボが実現
  10. 櫻坂46全国ツアー最終東京ドーム公演、2日間で11万人動員!海外からもBuddiesが駆けつける