長州力“長年のタブー”にもさすがの回答…14年ぶり共演BIG BOSS新庄剛志から質問

聞きたくても聞けない、いや、長州の口から聞きたいとは思わない。新庄はなぜそんなことを聞くのか? ご存じの通り、現役時代から新庄はプロとは何かを考え抜いてきた。ファンサービスに徹してきた。他のジャンルではどんなサービスをしているのだろうか? おそらく新庄はピュアな気持ちで質問したのだろう。「打ち合わせ」という言葉はプロレスにおいては長年タブーだったが、BIG BOSSに常識は通用しない。

カメラは回っている。本番中だ。現役時代の長州だったら「何がしたいだ、コラ」「またぐなよ」と一喝していたかもしれないが、もうリングシューズは脱いでいる。どんな受け身を取るのか?

「あのー、リングで常に毎日やってますからね。だから動きはだいたい定まってますよね。だから僕はタッグでもリングの中は見ないですよね。周りの客の方ばっかり見て。何をしたら、ぼわーっと盛り上がるんだっていうところを自分で見て」

長州はさすがだった。まあ、この手のことは何度も質問されているのだろう。身の処し方を知っているのだ。たとえば、1986年11月、関西大学の文化祭に呼ばれた長州は学生から質問を受けた。それは、不正流血に関するものだった。よくそんな質問ができたなと感心するが、長州は正面から受けて立ち、「たしかにくだらん流血はある。それは俺たちの代で終わりにしたい」という旨の答えをして、拍手を浴びている。

また、1995年3月放送の『レスラー長州力の秘境マダガスカル場外乱闘40日!』では、現地の猛者から戦いを挑まれたものの、あっという間にバックを取り、相手をコントロール。動きを封じ込めて圧勝してみせたばかりか、現地の美女と結婚する権利までゲットしたこともある。長州はオリンピックレスラーでもある。長きにわたるレスラー生活で一寸先のハプニングに何度も対応してきた。そんな長州にとって、テレビ番組でプロレスの「打ち合わせ」について聞かれることなど屁でもないし、新庄の墓に糞をぶっかけてやろうとも思っていないはずだ。これが長州流のど真ん中の回答だった。

そんなことを一瞬のやり取りから感じたが、長州の隣にいた生駒ちゃんはどんな気持ちで長州の話を聞いていたのだろうか?

文●堀越日出夫

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