天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る!ミスタープロレス交龍録 第39回「髙田延彦」

その後、新日本マットでUWFとして越中詩郎と抗争していた髙田はテレビで観ていたよ。2人が妙にスイングしているのを観て、何となく髙田に好感を持ったのかもしれない。あとは越中が新日本で頑張っている姿を観て「よかったな」って思ったのも確かだよ。越中も光っていたよね。全日本で土壌を作ったから、髙田たちのスタイルのプロレスでも受け入れて、スパークしていったんだなって、テレビを観ながら感心していたね。

考えてみれば、髙田との接点は96年にWARと髙田のUインターの対抗戦がスタートするまでないんだよ。まあ、プロレス大賞の授賞式とかで乾杯をしたことはあるかもしれないけど、記憶にないしね。あとは1回、飲んで酔っ払っている時に「髙田延彦がここに住んでるらしいよ」って聞いて、酔った勢いでピンポン押して、逃げたことがあった(笑)。ホントにそこに髙田が住んでいたかどうかは知らないけどね(笑)。だから接点はまったくと言っていいほどなかったね。
 
Uインターを旗揚げして社長兼エースになってからの髙田は、クールなイメージが強かったけど、やっぱり団体の長として凛としていなきゃいけないっていうのがあったと思うよ。俺もWARの社長をやっていたからわかるんだけど、よその団体から見られているとか、比較されるっていうのは、否応なしに付いて回るからね。

本当はひょうきんな面があるのに、当時は生真面目なイメージでスポーツキャスターもやっていたけど、いろんなところから声が掛かって、いろんなところに出ていく髙田を「やっぱり、こいつは凄いな」と思って見ていたよ。それだけ各方面からニーズがあるってことだからね。やっぱりスター性があるんだなって漠然と思っていたよ。

プロレスラーとしての髙田は……新日本との対抗戦では、自分のスタイルを新日本の選手に押し付けようっていうのでもがいていたと思うんだよね。彼自身はプロレスを卑下するような性格じゃなかったから、WARというものに縛られちゃっていた感が無きにしも非ずだね。自分の中に「これはやっちゃいけない」とかっていうのがあって、それによって躍動感を削いでいる部分もあったよ。

――記事の続きは発売中の「BUBKA3月号」で!

天龍源一郎|1950年生まれ、福井県出身。1963年に大相撲入り。1976年のプロレス転向後は「天龍同盟」での軍団抗争や団体対抗戦で日本・海外のトップレスラーと激闘を繰り広げ、マット界に革命を起こし続ける。2015年の引退後もテレビなど各メディアで活躍中。

関連記事

BUBKA RANKING11:30更新

  • 連載・コラム
  • 総合
  1. すべての球団は消耗品である「#3 1999年の野村阪神編」byプロ野球死亡遊戯
  2. プロ野球・俺たちが忘れられない助っ人外国人たち…伊賀大介×中溝康隆が語る
  3. DABO「Platinum Tongue」かく語りき…Rの異常な愛情 番外編
  4. 渡辺正行「テレビに出る前の原石を、たくさん見ることができたのは幸せですよね」
  5. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  6. 乃木坂46、10年の歴史…3択クイズで振り返る
  7. 【BUBKA WEB限定カットあり】私立恵比寿中学・星名美怜、昨年開催された「大学芸会」を振り返る
  8. 「『ラストアイドル』とは何だったのか?」ほか BUBKAコラムパック2022年5月号配信
  9. 2021→2022 年末年始テレビストリーミング<内田名人>
  10. 乃木坂46与田祐希「『難しいからやらない』『あきらめる』っていうのは絶対違うなと思う できる限りは全力で挑戦したいなって思います」
  1. 乃木坂46冨里奈央、清涼感あふれる制服姿のグラビアショット
  2. 乃木坂46遠藤さくら「ライブの熱量をそのままDARSに」、菅原咲月「一回り成長した姿を」アンバサダーとしての意気込みを語る
  3. テレ東・田中瞳アナ、初のフォト&エッセイ発売決定「恥ずかしいけれど見てみてください」
  4. 佐藤栞里「すごい時代になったなぁ」サプライズギフトに感激
  5. すべての球団は消耗品である「#3 1999年の野村阪神編」byプロ野球死亡遊戯
  6. 乃木坂46梅澤美波「怖がりはやっぱり圧倒的に遠藤さくらちゃん」箱の中身対決で明らかに
  7. アイドルグループ『ラフ×ラフ』リーダー齋藤有紗「浴衣で踊るのが新鮮」2ndワンマン昼夜公演開催
  8. 【TIF2022】FES☆TIVE、真夏のお祭り騒ぎでファンを勇気づける!
  9. 乃木坂46早川聖来“卒業記念”写真集「また、いつか」より秋元康氏による帯コメント到着!裏表紙カット4点も公開に
  10. SKE48荒井優希&赤井沙希“令和のAA砲”、第10代プリンセスタッグ王座陥落