天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る!ミスタープロレス交龍録 第39回「髙田延彦」
天龍源一郎は、その40年間の“腹いっぱいのプロレス人生”で様々な名レスラーと出会い、闘い、交流した。ジャイアント馬場とアントニオ猪木の2人にピンフォールでの勝利を収めた唯一の日本人レスラーであり、ミスタープロレスとまで称された天龍。そんな天龍だからこそ語れるレジェンドレスラーたちとの濃厚エピソードを大公開しよう!
髙田はプロレスが好きだというのを確信 場外でイスを手にした時は嬉しかったよ
髙田延彦は新日本プロレスの出身だから、接点は全然なかったんだけど、お父さんが亡くなったって聞いて、同じプロレスラー仲間として「落ち込んでいるだろうな」と思って花を出したことがあったね。多分、新日本の選手だったら、全日本の俺が花を出すことはなかっただろうから、昔のUWF(旧UWF=1984~88年)だったんじゃないかな。独立して頑張っている髙田延彦という選手のお父さんが亡くなったことで、勝手に俺が花を出したんだよ。
あと若い頃の髙田で印象にあるのは、アントニオ猪木のセコンドに付いて直立不動でビシッとしていた姿だね。猪木さんがガウンを脱ぐと、パッと受け取ってサッと下がっていく姿が颯爽としていたよ。馬場さんが「見てみろ、新日本の若い選手は、あれだけ凛としているのに、ウチの若いのはダラッとしやがって」って、文句言ったのを憶えてるよ(笑)。
で、85年の秋頃かな? 馬場さんから「今度、前田日明と髙田延彦がウチに来るかもしれない」って聞いて「メチャクチャいい話じゃないですか!」って言ったら「いやあ、あと何人かお願いしますって言われてるんだけど、前田と髙田以外はいらないんだよなあ」とハッキリ言ってたね。多分、前田と髙田は日本テレビにとっても魅力があったと思うし、その2人を獲得できれば、馬場さんにとっても手柄になったと思うよ。でも彼らは「全員を引き取ってくれないのならば」って、新日本に行っちゃったんだよね。あの時、俺は前田と髙田が来たら全日本は隆盛になると思ったけどね。
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