音楽プロデューサーCMJK「あの頃のエビ中ちゃんたちは本当に安らぎがなかったと思う」<私立恵比寿中学の音楽のすべて>
私立恵比寿中学のあの名曲は、どのように誕生したのか? 不安定な歌唱力を自称していたエビ中は、なぜ実力派ボーカリスト集団に成長したのか? 作詞・作曲・編曲家陣に話を聞くことで、その正体を言語化するために始まった当連載。今回は、『藍色のMonday』の他、彼女たちのライブBGM制作やリミックスなどで関わるCMJKに語ってもらった。
エビ中はもっと売れて当然
――CMJKさんは『藍色のMonday』(’17年5月リリースの4thアルバム『エビクラシー』に収録)を手がけていますが、これはどういった経緯で制作されたんでしょうか?
CMJK エビ中のスタッフのみなさんと仲が良かったので、松野(莉奈)さんがお亡くなりになった際、こちらから「お悔やみ申し上げます」という連絡をしたんです。そのときに、よく飲んだりもしていて一番仲がいいスターダストのA&Rの石崎さんに、「いつかエビ中は、エビ中なりの『ブルー・マンデー』を作る日が来るんじゃないですか」みたいなことをLINEで打ったんですよ。でも、石崎さんから1週間返信がなかったんです。いつもは、すぐに返信が来る人なんですけど。それで、これはまずいことしたな、言っちゃいけないことを言っちゃったのかもしれないなと。これで、エビ中チームとのおつきあいは終わりになるなと思いましたね。
――CMJKさんが言わんとした本意は理解できますが、意味合い的にデリケートな問題をはらむ部分はありますよね。
CMJK そうですね。僕は’80年代のジョイ・ディヴィジョン、あるいはニュー・オーダーというバンドが非常に好きなんですけど、ジョイ・ディヴィジョンが上り調子で明日からアメリカツアーだって日に、ボーカルのイアン・カーティスが亡くなっちゃったんです。そのあと残されたメンバーが組んだのがニュー・オーダーで、『ブルー・マンデー』という曲が世界的に大ヒットして、その1曲で音楽シーンが変わっちゃったぐらいエポックメイキングな曲になったんですけど。
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