本田翼、他の追随を許さないMC力・コミュニケーション能力
たとえば、白石麻衣がテレビ朝日の『ウラ撮れちゃいました』でかまいたちとともにMCを務めたり、森川葵が中京テレビの『それって!?実際どうなの課』で無理そうなことに挑戦したりと、テレビの世界で女優をバラエティーの一員として組み込む動きが活発化している。そうした動きに先んじて、2020年7月からスタートしたのがTBSの『中居大輔と本田翼の夜な夜なラブ子さん』だ。
この番組はラブ子さん、つまり彼氏のことがたまらなく好きで仕方がない女子のノロケ話を聞いたり、告白する場面を放送したりする恋愛バラエティーである。スタジオにいる女子たちは素人や女優の卵がほとんど。なぜか女子プロレスラーの尾崎魔弓がレギュラーで出演していたこともある。
中居正広と宮川大輔はラブ子さんにツッコミを入れる役割で、驚くべきことに本田翼が進行役を任されている。普通なら中居君か宮川大輔が進行すればよいものを、この番組ではそれをよしとしていない。本田翼に一任されているのだ。それによって、本田翼の魅力が十二分に引き出されている。
第一に、本田翼は意外なくらい進行が上手だ。原稿をすらすら読み、番組の邪魔になるようなことはない。モデルから女優になった人とは思えないほど、高いスキルを持っている。そして、番組を明るさでコーティングしてくれる。あのルックスの持ち主なのだから、そもそも明るさは保証されてはいるが、その上、コメントもまた番組の雰囲気に沿ったものになっている。