2022-02-04 06:30

Uインターの生き字引 鈴木健が語る 髙田延彦vs北尾光司戦の真実

90年代初頭、最強のプロレス団体を目指して設立されたUWFインターナショナル。髙田延彦vs北尾光司戦、さらには幻の1億円トーナメントなど、数々のマッチメイクの仕掛け人である鈴木健が登場。髙田とともにUインターの生き字引的人物の彼に、伝説的マッチメイクの裏側を訊いた。

髙田延彦vs北尾光司
「髙田延彦vs北尾光司」
写真提供=平工幸雄

髙田さんは正々堂々とKOで勝ったんだから、シバター戦とは真逆だよ

シバターvs久保戦と比較

――昨年大晦日のRIZINで行われたシバターvs久保優太が“八百長騒動”で話題になっていますが、ご覧になられました?

鈴木 観ました。私は観ていて面白かったけどね。体重は違うけど、久保優太選手って元K-1王者で総合に転向した人なんでしょ? そういう選手にプロレスラーが勝つっていうのは気持ち良かったから。でも八百長って、あれホントなの?

――厳密に言うと“八百長”とは違うんでしょうけど。もともとシバターが「K-1王者相手じゃ実力差がありすぎるから、重篤な後遺症が残る危険性がある」として棄権を示唆して。それでもやるなら、「1ラウンドは本気でやらずに、2ラウンドから本気で」ということを裏でLINEを送って提案したのを久保選手が了承したんですけど、シバターは1ラウンドで跳びつき十字固めで勝ったと。その内幕を久保側が暴露したことで騒動になってるんですけどね。

鈴木 それがすべて事実なのかどうなのかは、私にはわからないけどね。

――シバターvs久保の真偽はともかく、ネットで一部の人間が、「髙田延彦vs北尾光司みたいなもんだ」と訳知り顔で語ってるのが散見されるんですよ。

鈴木 何を言ってるの? 今回の件と髙田vs北尾戦に関してはまったく違うよ!

――でも、“ブック破り”なんていう、業界の隠語でもなんでもないネットスラングで浅はかなことを言ってる人がけっこういる現状があるので。今回は元UWFインターナショナル取締役である鈴木さんに「髙田vs北尾の真実」を語ってもらいたいな、と(笑)。

鈴木 それは髙田さんとプロレスの名誉に関わることだから、本当のことを語らせてもらいますよ。だいたい、シバターvs久保と髙田vs北尾じゃ、立場がまるっきり違うよね。向こうは勝ったシバターのほうが「本気でやらないでくれ」って持ちかけたわけでしょ。でも髙田vs北尾は、北尾が言ってきたんだから。

――試合直前になって、マッチメイクに対してゴネてきたんですよね?

鈴木 そう。もともと時間無制限一本勝負で決まっていて、もうそれで発表もしちゃってるんだよ。それなのに前日になって「時間無制限一本勝負じゃ嫌だ」「引き分けじゃないと明日は出ない」とか言い出してね。チケットなんてほとんど売れちゃってるんだよ?

BUBKA3月号 コラムパックのご購入はこちら

BUBKA3月号 コラムパック
BUBKA3月号 コラムパック

Amazon Kindle

楽天Kobo

Apple Books(Mac または iOS デバイスのみ)

Google Play

紀伊國屋Kinoppy

BOOK☆WALKER

honto

セブンネットショッピング

DMM

ebookjapan

ブックパス

Reader Store

COCORO BOOKS

コミックシーモア

ブックライブ

dブック

ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING5:30更新

  1. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  2. プロ野球界において、「落合博満」こそ、最高のエンタメだ。〈ノーカット版〉
  3. 【追悼】酸欠少女さユりが私たちに残したもの
  4. 【BUBKA2月号】R-指定「Rの異常な愛情」―或る男の日本語ラップについての妄想―DABOの革命前夜(前編) 時代に選ばれた男“ Mr.FUDATZKEE”
  5. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  6. AKB48本田仁美がもたらす影響…圧倒的練習量から得たもの
  7. “天真爛漫なプリンセス”掛橋沙耶香さん、6年間本当にお疲れさまでした
  8. 【昇天】ドラゴンズ万歳! 金丸獲得だけじゃない「満点超え」ドラフトの理由とは? 青味噌のみそみそダイアリー #4
  9. プロインタビュアー吉田豪が遭遇したすごい人・トンデモ展開【BUBKAアワード】
  10. 本田翼、他の追随を許さないMC力・コミュニケーション能力
  1. 響き渡る“乃木坂46”&“葉月”コール!向井葉月から奥田いろはへ、涙の抱擁と共に受け継がれる「乃木坂らしさ」
  2. 「なんてかわいいの!」櫻坂46中嶋優月と谷口愛季、キュートなダウン姿を披露!山﨑天はなかやまきんに君と夢の共演
  3. 卒業控える日向坂46東村芽依、“門出”にふさわしい晴れやかな表情の表紙カット解禁
  4. 乃木坂46「36thSGアンダーライブ」完遂!全国5都市を巡るZeppツアーに、座長の奥田いろは「何も後悔はありません」
  5. 「なにわ男子」大西流星、シャンプーのCM初出演!かわいらしい寝顔も披露
  6. 乃木坂46 岩本蓮加写真集『いたずらな風』に熱狂する菅原咲月だが、誘われたご飯は華麗にスルー!?
  7. 日向坂46 の逆襲が始まる東京ドーム公演に注目せよ!明暗分かれた『紅白』出場者から考える坂道3グループの現在地
  8. 川口春奈『JJ』表紙風広告に登場…サントリー×光文社の異色のコラボが実現
  9. 櫻坂46全国ツアー最終東京ドーム公演、2日間で11万人動員!海外からもBuddiesが駆けつける
  10. 「死ぬ気で守る」2作連続で“センターに最も近い”乃木坂46 池田瑛紗の叫び続けた「魂の言葉」