掟ポルシェ「まさのりさんは、50歳なのに『はじめてのおつかい』に出てくる幼児を見てるみたい」
年末年始はテレビ漬け！ なんて過ごし方は今は昔となりましたが、感動・炎上・スキャンダル……良い悪いも含め、まだまだテレビ番組が話題となった2022年の年明け。ここで、いろいろあったテレビシーンを巻き戻しつつ、本誌おなじみの顔ぶれが2022年テレビの注目人物・番組をご紹介!!
苦節26年、歴代最高年齢50歳でのM-1優勝が日本中の感動を呼んだ錦鯉。長谷川まさのり(ボケ)と同世代で渡辺隆(ツッコミ)と同じくAV好きの錦鯉ファン・掟ポルシェがコンビの魅力を語るため参上!!
理想のバカ、参上！
俺が錦鯉さんを初めて認識したのはM-1準決勝に残った2019年ですね。東京ダイナマイトのハチミツ二郎さんが「M-1は今や競技並みにレベルは研ぎ澄まされたんだけど、そんな中で錦鯉のハゲの人みたいなバカが混ざっているのが最高だ」とツイッターで書いてたんですよ。ハチミツさんが薦めるぐらいのバカってどんなんだよ、とテレビ番組で注目して見てみたんですけど……これが、あり得ないぐらい単純明快で、俺が理想とするバカが詰まったんですよ。一発で好きになっちゃいましたね。
(ナイツ)塙さんもおっしゃっていましたけど、今は「ボケとツッコミがワンセットになって笑いが成立するような」難しい笑いが多くなっていますよね。でも、錦鯉に関してはまさのりさんのボケた顔の表情だけで既に面白いんです。例えばM-1決勝の合コンネタだと「みんなの好きなアルファベットは何？ おれは6!!」ってボケ。並の芸人にはとても言えないし、言っても面白く出来ない。まさのりさんの場合“実”があるからあれが通る。
というのも、(ツッコミの渡辺)隆さんもおっしゃっているように、まさのりさんは「モノを知らない」。純粋で人を疑うことを知らない無垢な感じが、あの目の表情とかに出ているんです。だから、バカが本気で言っているように見せられる。普通ね、50歳であんなキョトンとした表情は出来ないですよ。まさのりさんはバラエティ番組で何か振られたら、狙いすまさずに事実をそのまま伝えることが多いです。老化現象に特化したエピソードトークが強いというのもありますけど、あのつぶらな瞳で言われてしまうと、笑えると同時に愛くるしさまで出てしまう。50歳なのに、『はじめてのおつかい』に出てくる幼児を見てるみたい。あれは誰でも応援したくなるでしょ？ まさのりさんが持つ天性の無垢力に裏付けされた「バカ」だから、笑いの破壊力が強い上に爽快感まであるんだと思います。
【BUBKA3月号 コラムパックのご購入はこちら】
▼ 楽天Kobo
▼ Apple Books（Mac または iOS デバイスのみ）
▼ honto
▼ DMM
▼ ブックパス
▼ コミックシーモア
▼ ブックライブ
▼ dブック
▼ ヨドバシ.com
その他、電子書籍サイトにて配信！
