乃木坂46秋元真夏「不安よりも『いまはまだ卒業できない』という状況になったことのほうが私にはうれしくて アイドルでなくなることが一番困ることなんです」
――アイドルとしてまだまだ頑張れるという、お墨付きをもらったことが嬉しいということですね。
秋元 別にグループに居づらいというわけではないんですけど、ある程度の年齢になったメンバーは卒業を意識しなくちゃいけない空気みたいなものを、メンバー自身やファンの皆さんも感じていたと思うんですよ。でもキャプテンに任命されたことで「もうそういうことを気にしなくてもいいんだ!」って思えたんです。「本当はもっと長くグループにいたいのにどうしよう?」と思っていたところにとどまる理由を与えてくれたみたいな。もちろん「私なんかがキャプテンになって大丈夫かな?」って不安はすごくあったんですけど、でも「いまはまだ卒業できない」という状況になったことのほうが私にはうれしくて。なんかラッキーな鎖をつけられたというか(笑)。
――清々しいですね。キャプテンという重責をそんなふうに受け止められるなんて素敵です。
秋元 これは「まだいてください!」ということなのかな?って勝手にポジティブに受け取っちゃいました(笑)。結局、いまこのお仕事がなくなってアイドルでなくなることが私にとっていちばん困ることなんですよね。いちばんの居場所になってるこの場所がなくなることがなによりも怖くて。
――なるほど。
秋元 これが3~4年前だったらめちゃくちゃ悩んだと思うんですよ。落ち込みまくって「どうしよう?」って。でもなぜいまそういうことになっていないかというと、別に無理して自分をよく見せようとしてないんですよね。できないことだったらそれはもうできないってそのまま出しちゃってるんです。それは後輩たちに対してはちょっと申し訳ないんですけど(笑)。だから後輩たちに助けを求めることもあるし、特に2期生は一緒に活動している期間も長いから頼りやすくて。さらけ出しても受け止めてくれることがわかっているからこそ、あまりがんばりすぎないでやれてるというか。