乃木坂46賀喜遥香「大きな目標を立てるよりは、小さいことを頑張り続けようと そうすれば、気づいたときに上まで行けているんじゃないか」
――なるほど。そもそもなぜアニメーターになりたいと思ったんですか?
賀喜 アニメを観ていると心を動かされるような動き方とかあるじゃないですか。そういうふうに絵を動かしたいなと思って。例えばアイドルだったら私自身が人の心を動かしたりするけど、アニメだと描いた私は見えないわけじゃないですか。作った作品を通して人の心を動かす、そういうことをずっとしたいなと思っていたんです。
――そう考えると、裏方気質なところがあるんですかね。
賀喜 それはすごく思います。小、中、高校と仲の良い3人組があるんですけど、私は2人をずっと後ろから見守るのが好きで。教室でもみんなを後ろから見るのが好きだったんですよ。だから、前に出てっていうよりは後ろから支えるのが好きなんですかね。
――なのに、今は日本で一番目立つ場所に入ったわけですよね。そういう自分を変えたいという気持ちも強かったんでしょうか?
賀喜 うん、それが大きかったですね。私の周りの子は人前に出てもしっかりしていたから、そういう場面に遭遇するたびに「ああ、自分ってダメだな」といつも思っていて。人前で演説する方とかいるじゃないですか。そういうのってカッコいいけど、私には絶対にできないなと思ったので、そういうカッコいい大人になりたくて。
――それをカッコいいと思う気持ちはあるんですね。
賀喜 あります。ただ勇気がないだけで。
――そこに対する憧れがあったと。そういう人が、京セラドームに立つわけですよね。
賀喜 本当ですよ(笑)。でも、改めて先輩すごいなって本当に思いました。先輩たちの努力があったから、私たちもいきなり武道館に立てたわけですし。京セラでも出番じゃないときは、裏のモニターで観ていましたけど、先輩方に圧倒されて「自分はここにいていいのかな?」と思っちゃいました。
――どうしたら自信が持てるようになるんでしょうね?
賀喜 まだまだ未熟だし、どこまでやっても自信が持てない気がするから、今はただ目の前のことを頑張ろうと思いました。大きな目標を立てるよりは、小さいことを頑張り続けようと。そうすれば、気づいたときに上まで行けているんじゃないかと思うんです。
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賀喜遥香=かき・はるか|2001年8月8日生まれ、栃木県出身。乃木坂46 4期生の中でも最長身、関西弁も使いこなして、絵もかけちゃう、まさに最先端な「かきのハルカス」。はっきりとして聞き取りやすい声質のため、握手会ではファンとの会話が丸聞こえになるという事態が発生した、とか。後列が狙い目。
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