乃木坂46久保史緒里×遠藤さくら、私のために 仲間のために
――ちなみに、スタッフから「3期生の曲で何がやりたい?」と聞かれた時、3期生の皆さんが口を揃えて言ったのは『思い出ファースト』だったとか。その理由は、大園桃子さんが楽しそうに踊るからって。
久保 桃子って『三番目の風』の振り入れの時は、難しくて泣いていたし、弱音をこぼしていたんです。だけど『思い出ファースト』を踊らせていただくと、楽しいって絶対に言うんですよ。で、『3・4期生ライブ』2日目の『思い出ファースト』終わり、実は桃子の笑い声が入ってて。
――え、そうだったんですか。
久保 皆さんが盛り上がっている時に、彼女の笑い声がメンバーだけには聞こえていたんです。あれが、私にとっての涙ポイントで。突然のことでビックリして「この子は、本当にこの曲が好きなんだな」と思いました。同じ3期生としては、桃子の明るい姿が見られて良かったなって。そのおかげでみんなニコニコするっていう。なんか彼女には、周りを変える不思議な力がありますよね。
遠藤 すごいなぁ。
久保 あと「3期生の曲に限らず、乃木坂46全体で歌いたい曲は何?」と聞かれた時、圧倒的にリクエストが多かったのは『日常』と『自由の彼方』だったんですよ。「どんなライブにしたい?」と聞かれて「バキバキに踊りたい」という意見が多くて。だから13曲目に『羽根の記憶』で4期ちゃんからバトンをもらって、3期生だけで披露した『日常』『自由の彼方』『思い出ファースト』の流れというのは、みんなにとっても記憶に残る瞬間だったと思います。
遠藤 それでいうと『羽根の記憶』では、4期生が1人ずつパートをもらえたことがすごく嬉しかったです。そこから『日常』のダンスパートに移る流れは私も大好きで。改めて3期生の先輩方はカッコイイなって思いました。先輩方とのライブを通して、本当に頼れるし皆さんカッコイイので、4期生は安心してついていけるなって。久保さん、ついていきます!
久保 いやいや、私は引っ張るの向いてないんだよ。ひとりよがりになっちゃうというか、突っ走っちゃうタイプなので。結構、自分で自分を抑えるのが難しくて。
――理想が高いんですかね?
久保 それは周りの方からも言われますね。「この世にゴールはない」と思っているタイプだし「限界とかない」と言っちゃう人間で。ただ、それを他人に押し付けたくなくて。
遠藤 ……カッコイイ。
久保 カッコ良くないのよ(笑)。思えば、今年は他人と自分の価値観が違うことに気づいて。「他人には他人、自分は自分」という大切さを知れて、すごく気持ちが軽くなったし「ちょっと明るくなったね」と言われるようにもなりました(笑)。うん、とても大きなものを得た2019年でしたね。
――アザーカット、他の記事は「BUBKA2020年2月号」で
久保史緒里=くぼ・しおり|2001年7月14日生まれ、宮城県出身。先輩への尊敬と後輩への慈愛に目覚め、乃木坂46を見守る可愛さ如来。毎月LINE LIVEに降臨しグループの尊さを説法する。ブログがエモくて長いことでお馴染み。愛称は「くぼちゃん」「しーちゃん」。
遠藤さくら=えんどう・さくら|2001年10月3日生まれ、愛知県出身。2026年どころか既に完成されているビジュアルで乃木坂遺産に登録された、サクラダ・ファミリア。最新シングルではセンターも務め、世界中のファンがその成長を見守っている。愛称は「さくちゃん」。=