乃木坂46久保史緒里×遠藤さくら、私のために 仲間のために
――久保さんは1年前に伊藤かりんさん、伊藤純奈さんとアンダーライブで『私のために 誰かのために』を披露してましたよね。
久保 ですね! アンダーライブで歌わせてもらって思い入れもあったので、セットリストを見た時に「今回やるんだ!」と驚いて。しかも、当時と立場が違うじゃないですか。今までは先輩に全部を預ける気持ちだったけど、私が先輩という立場になってしまったので、どうしようかなと思った時に歌い方を変えてみたり、本番前に「みんなで確認しよう」と言ってみたり。ちょっとらしくないこともしつつ(笑)。
――でも、他のメンバーは「リハーサルから久保さんが引っ張ってくれてた」と話してましたよ。
久保 いやぁ全然ですよ(笑)。
遠藤 引っ張っていただいてましたよ。やっぱり久保さんが積極的に4期生に声をかけてくださったり、リードしてくださったりしていたので、すごく頼れました!
久保 嬉しい。私は10月26日まで上海公演(『NOGIZAKA46 Live in Shanghai 2019』)に行ってて、帰ってきたのがこのライブの前日だったんです。だから迷惑をかけてしまうのは、リハが始まる前から分かっていたんですよ。それを踏まえた上で何ができるかを考えてて。
――ライブが決まった時点で、自分が引っ張っていく意識はありました?
久保 今まで先輩方がやってくださったことを、3期生の誰かがやらなくちゃいけないと思いました。ただ、これは3期生のカラーでもあるんですけど、自分から前に出る子が極端に少ないんですよ。とはいえ、誰かがそういう役を買って出なきゃいけない。それを「誰がやる?」と投げるのは違うなと思ったんです。私の性格上、“自分が思ったなら自分がやるべき”というモットーがあって。引っ張るのが下手なタイプなのは、バドミントン部の部長をやっていた頃に分かったので「引っ張るよりはちょっとでも力になれたら」というスタンスではいました。でも、さくちゃんの方がすごい! 彼女はすごいです!
遠藤 いやいや、全然ですよ(笑)。
久保 ダンスも歌も出来る子なのに、自分では「めちゃめちゃ心配になる」とか「すごい緊張する」と言ってて。それが良さに変わってるんです。心配性だからこそ、ギリギリまでダンスや歌の確認をするし、努力もしてる。だからといって、その成果がステージ上で発揮できる人は中々いないと思うので、それが簡単にじゃなくて努力の結果として出せてるさくちゃんは本当にすごいなって。『夜明けまで強がらなくてもいい』は、歌番組の時からずっとさくちゃんの真後ろに立って踊らせてもらってますけど、あの日のライブは今までで一番力強かった気がして。カッチョ良いなって思いました。
遠藤 (頬を赤らめながら)えぇ~全然ですよ。
久保 あなたは本当にすごいのよ!
遠藤 当日、冒頭の『おいでシャンプー』から煽りもやらせてもらって、最後の『ぐるぐるカーテン』でセンターも任せていただいたんですけど。自分的には「なんか……んー」って感じで。4期生の単独ライブでも、他のイベントでもセンターに立たせていただく機会が多いんですが、毎回「私で良いのかな?」と思っちゃってて。
久保 そうなんだ。
遠藤 でも、「私で良いのかな?」と思い続けることが嫌で。一度、4期生の前で言ったんですよ。「私がセンターよりも……と思っちゃう気持ちはどうすれば良いかな」って。そしたら4期生のみんなが私に対しての想いを直接ぶつけてくれたんです。「さくらで良いんだよ」って。それがすごく嬉しくて『3・4期生ライブ』では、真ん中に立つことをあまり恐れずに出来たかなと思います。